自然や地域に根ざした人々の暮らしから社会をより良くする方策を導き出し、その実現方法を計画論として体系化。「環境社会学」「コミュニティ論」「農村計画学」をベースに、環境と人間社会との協働を学びます。
研究テーマは、地域が受け継いできた伝統文化や知の掘り起こしとその継承を通じた地域づくりです。「サンゴ礁文化」を大切にした石垣島や喜界島におけるサンゴ礁保全や、九州各地の持続可能な地域づくりに取り組んでいます。フィールドワークを中心に、地域づくりの活動をデザインしていく中で観察力・共感力・構想力を、地域の方やゼミの仲間と共に実践していく中で協調性・コミュニケーション能力・実行力を身につけていきます。
ゼミでは主に自然の資源を活用した地域づくりを学んでいます。筑女の森でニホンミツバチの養蜂をしてハチミツの商品化を企画したり、竹を使って野菜を育てるスパイラルガーデンや、森の土と砂でアースオーブンのピザ窯を制作しています。里山や地域の上手な活用法を見出し、コミュニティビジネスを活性化させることで、多角的な視点を持つことができました。この学びを活かして、人も自然も豊かになる未来を創造したいです。
築古年のアパートを学生が中心となってリノベーションする『Re’born不動産』という活動を通して、太宰府の活性化に取り組み学んでいます。石垣島のサンゴ礁保全プロジェクトにも参加し、実際に現地で活動することで得られる知識や技術、経験の重要性を学びました。将来は、受け継がれてきた伝統や昔からある地域にフィットした暮らしが損なわれないように、次の世代へ引き継いでいくことを仕事にできたらなと思っています。