専門は障がい児の特別支援教育です。様々な子どもたちに出会うなかで、地域で育つ障がいを持つ子どもに、どのような保育が望ましいかを考えています。私が勤務していた障がい児施設では、大人と信頼関係を作り、自分なりにやってみたい!という思いを出して、経験を重ねていくことを大切にしていました。保育で心掛けていたことは「間を大切にすること」。彼らがやってみたいと思う気持ちになるまで、表情を見て声がけを行い、時に静かに寄り添いながら、辛抱強く待つこと。これは、1人ひとりペースが違います。「あなたのタイミングで来ていいんだよ」という空間をつくれば、その子なりのタイミングで近づいて来ることができます。そして、子どもたちが心を開いて、表情が変わる瞬間に立ち会えること!これが何よりも嬉しかったです。
華頂では実習に向けた事前・事後指導を手厚く行っています。1回生で奮闘するのが実習目標の設定。初めての保育現場で何に注力して取り組むかを考え、文章で記述する力を身に付けます。例えば、子どもたちとコミュニケーションをとる時、先生方は何を大切にしているか?など、林先生は学生と一問一答しながら真剣に向き合います。「大切なことは実習を楽しむこと。現場で子どもたちがどう過ごしているかを、ぜひ観察してきて欲しい」と先生。不安を抱える学生には、とっておきの手遊びを一つ伝授!それぞれの実習に笑顔で送り出します。
華頂では、教員と学生がたくさんコミュニケーションできる学習環境を大切にしています。些細な分からないこと、不安も話せる先生ばかりですよ。ぜひ、一緒に子どもたちが毎日ワクワクする日々を考えていきましょう。
佛教大学大学院教育学研究科生涯教育専攻修士課程修了。修士(教育学)。学生時代に障がい児保育の授業を受け、特別支援教育に興味を持つ。その後、地域で生活する障がいを持つ子どもたちが、毎日楽しく過ごせるためにはどのような支援や関わりが必要なのかを研究。また、保育者養成のキャリア教育についても研究を行う。プライベートでは、2児の母であり、現場体験がリアルに語られる授業が学生たちに大好評だ。