大阪キリスト教短期大学(きりたん)は1952年に開設、2022年に設立70周年を迎えました。現在は保育士資格、幼稚園教諭二種免許状を取得できる幼児教育学科として、保育者養成、付属幼稚園との研究や実践の協働、また地域貢献として、子育て支援などに取り組んでいます。
その中で、私は元幼稚園教諭の実務経験を活かして「保育原理」という保育に関する総論的内容や、「教育課程論」「保育教職実践演習」など保育現場で不可欠となる講義や実践演習を担当しています。
きりたんは座学に加えて、実習にも力を入れているのが特徴です。保育所・幼稚園などの実習連携先は200施設を超え、保育現場との信頼関係のもと、協力的にと本学学生の実習をほぼ受け入れていただいています。そのため、学生はしっかりと現場で実践を積むことができています。
入学後すぐに付属聖愛幼稚園で行われる「観察実習」では、マジックミラーで仕切られた観察室から子どもの姿を観察。観察の記録を通して文章の書き方、専門用語、歌や手遊びの実演から、箸の正しい持ち方などの生活習慣技術に至るまでを学びます。これらの知識や経験は学生の大きな自信となり、保育士資格、幼稚園教諭二種免許状の取得に必要な学外での5つの実習につながっています。
他にも、授業では保育に関わる楽しい演習の他、ICTの活用も含めて多彩に揃っており、幼児音楽プログラム、国際保育プログラムも用意されています。
保育士・幼稚園教諭は、子どもを取り巻く保護者や地域の方々との交わりの中で、自分自身も人間として成長できる仕事です。将来に向けての実りある学生生活を創り出すお手伝いをします。きりたんでお待ちしています。
専門/教育学、カリキュラム論、幼児教育、教育方法論
略歴/短期大学卒業後、幼稚園教諭として6年間勤務。その後、佛教大学文学部教育学科に編入学、卒業。再び幼稚園教諭の仕事に従事しつつ、サテライト教室で兵庫教育大学大学院学校教育研究科学校教育学専攻 幼年教育コース修士課程を修了。大阪キリスト教短期大学に入職し、学生の指導を行いながら、大阪総合保育大学大学院児童保育研究科 博士後期課程を修了。現在に至る。