多くの人の命を支えるさまざまな医療機器を扱うのが、臨床工学技士です。しかし、今後、進化した医療機器の導入やデジタル化が進む医療分野では、機器操作のスペシャリストとしてだけでなく、機器を安全に管理する知識や技能が求められていきます。私が受け持つ「医療機器安全管理」の科目では、そんなこれからの医療分野で、さらに重要視されることを座学と実践的な実習を通して学んでいきます。
授業では、28年に及ぶ、私の医療現場での経験や医療機器の安全管理に携わってきた経験を踏まえ、臨床現場に即した情報を伝えることを大切に指導。特に機器を管理する専門知識はもちろん、仕組みづくりのノウハウも伝えています。学びを通して、臨床工学技士として医療機器の安全管理分野など幅広い分野でも活躍できる人材に育ってほしいと思います。
澤田先生の授業では、最初に達成目標(どこに向かうのか?)を学生に提示し、その後、資料や実践(どうやって行くのか?)による指導を実施。そして授業の終わりに小テスト(目標にたどり着いたか)をするという流れを大事にされています。この授業スタイルにより、多くの学生が「何を学ぶかが明確になり、途中のアプローチの理解や最終的にその知識が習得できたかが分かりやすい」と感じているそう。また先生は、医療機器や医療技術の進歩と共に臨床工学技士の業務の幅は広がっていること、その将来性や魅力についても伝えておられます。
臨床工学技士はもちろん、技士長経験を持つ教員が在籍し、最新の医療や現場のことを学べる環境が本校にはあります。国家資格職であり、業務の広がりや将来性、やりがいもある臨床工学技士をぜひ目指してください!
専門:臨床工学分野
大阪ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士科卒業後、人工透析分野において歴史と実績がある病院に入職。28年の勤務経験中には、人工透析の他にメディカルエレクトロニクス部門で医療機器の安全管理に携わり、30名以上のスタッフを束ねる技士長としても活躍。京都府臨床工学技士会・副会長を2期勤めた。現在は大阪ハイテクノロジー専門学校の臨床工学技士科学科長として次世代人材の育成に取り組む。