かつてゲームといえば日本発のものが世界をリードしていましたが、ここ最近海外発のゲームに人気が集まっています。長くゲーム業界で仕事をしてきた私としては、「再度世界をリードするゲームを企画できるプランナー」を育てたいとの想いで日々学生と向き合っています。授業ではゲームづくりにおけるプランナーの役割や、アイデアをカタチにするにはどうしたらよいかを基礎からしっかりと学びます。授業のモットーは「楽しく学ぶ」こと。ゲームづくりはある意味失敗の連続で、壁にぶつかることもたくさんありますが、それでも楽しい、おもしろいと感じることができれば学びへの意欲はどんどん高まっていきます。ゲームプランニングには、人を笑顔にしたり、怖がらせたり、感動させたりできる「ものづくり」の魅力がぎっしり詰まっているんですよ。
入学後は、「ゲームとは何か」「ゲームの要素」「アイディアの考え方」の基礎を学んだうえで、ゲームの企画書づくりに取り組みます。1年の後期からはプログラマーを目指す学生とチームを組んでゲームづくりに挑戦。2年次には学年合同で本格的なゲーム制作を行い、コンテストにも参加します。「面白さだけでなく、オリジナリティのあるゲームづくりができるよう、私たちも全力でサポートしていきます」と先生。実践的な学びを通して、高いコミュニケーション能力や、プランナーの仕事に欠かせない表現力、伝える力も養っていきます。
ゲーマーではなくても、モノづくりが好きな人、人を楽しませることが好きな人はゲームづくりに向いています。ターゲットは全世界のユーザー。世界中の人を楽しませるゲームクリエイターを目指しましょう。
大阪大学文学部卒業後、コナミ株式会社に入社。在籍19年間で多数の有名ゲーム制作に携わる。2014年日本工学院八王子専門学校に入職。趣味は映画観賞。「学生時代はゲームよりも映画が好きでした。けれどゲームの仕事を始めてみると、ストーリー性など映画との共通点が多いことに気づいたんです。しかもゲームなら鑑賞するだけでなく参加できる。ゲームの世界って知るほどに魅力が増していきます」。