美容師を目指す皆さんには、ぜひ美容師免許にプラスしてもうひとつの「手に職」をつけてほしいと考えています。そのため授業には、ネイル、メイク、エステ、まつげエクステンション、ヘッドスパなどトータルに美容を学べる環境を整え、「何かひとつ武器を持ってほしい」と話しています。サロンのトップスタイリストを講師に招いた「坂巻ゼミ」を取り入れているのも、成功した人の話を聞くことで、未来をイメージしてほしいという想いから。近年、美容師に求められるのは、その髪型に合うメイクやネイルなど、トータルビューティを提案できる「美容家」としての力量。ヘアメイクを学んで免許を取得するのは、そんな「美容家」になるための第一歩です。その先どうなりたいかを常に意識して、学んでほしいと思っています。
カット・カラーなどの技術指導のほかに、「日本・西洋の髪の歴史」「美容文化論」の授業も担当されている中田校長。国家試験対策に比重がおかれがちなカリキュラムの中でも、クリエイターであることやデザイナーであることの意識も同時に高めてほしいという考えから、「目で見たものを手で再現するトレーニング」を授業で行っている。生徒達は、木炭を使って本格的なデッサンに挑戦。例えば日本髪を見ながら、そのヘアスタイルを絵に描いてみるといったとてもユニークな授業で、自分の思い描いたデザインを再現する力を養っている。
美容の仕事は、自分の技術ひとつで日本中、さらには世界中を飛びまわれる素敵な仕事です。あなたの大切な人達をキレイに、そして幸せにしたいと願う人は、ぜひ“パリ美”に夢を叶えに来てください。
専門/美容技術全般、美容文化論
高等学校卒業後、四年制大学に進学。在学中にヘアショーのモデルとして出演。大学卒業後、不動産会社に勤務するが、ヘアショーで出会ったスタイリストが楽しそうに仕事をする姿が忘れられず、美容専門学校に入学。スタイリスト時代には、多くの外国人客のカットを経験する。その後、パリ総合美容専門学校(柏校)の教員に転身。平成21年、同校の学校長に就任。