私は主に、看護学生や新人看護師への教育について研究をしています。看護師は、高齢化社会、および病気が複雑化する現代において欠かすことができない大切な職業です。責任も伴う大変な仕事内容ですが、とてもやりがいがあり、人としても成長できます。厳しい環境のなかでも、それを乗り越え、患者さんの思いに寄り添った適切な看護を実践できる「一人前の看護師」になるために、どんな教育が必要か日々考えながら研究や学生指導を行っています。また、近年のコロナ禍では、病院での臨地実習がストップするなど、教育面でも大きな影響がありました。そのため、新型コロナウイルス感染症によって修学に影響を受けた新人看護師の看護実践や必要とされる教育的支援などについても、継続的な研究を行っています。
松本先生は「基礎看護学援助論」を担当。1年次は看護師として相応しい身だしなみやコミュニケーションをはじめ、食事や排せつの介助など患者さんの日常生活に必要な知識や技術についてを扱い、2年次は感染予防や注射・採血の方法など、診療に関する知識や技術について教えています。授業で心がけているのは、学生がリアリティを感じられるよう臨床現場での経験や臨地実習でのエピソードを伝えること。また、学生とコミュニケーションをとることで、大学のモットーである「BE NEXT TO YOU」な存在になれるよう努めておられます。
本学では看護師だけでなく保健師や養護教諭、高校教員免許のダブルライセンスの取得も可能です。また、他の医療職を目指す学科との合同授業もあり、看護職以外との交流からチーム医療について学ぶこともできますよ。
専門:基礎看護
看護系大学を卒業後、急性期総合病院などで看護師としての勤務を経て、2017年に藍野大学へ。以降、看護基礎教育に携わり、教員として勤務しながら藍野大学大学院看護学研究科を修了。現在は主に1、2年生を中心に「基礎看護学援助論」「臨床看護総論」や臨地実習を担当している。