歯科衛生士の仕事は幅広く、歯科医院だけにとどまらず、地域や総合病院など活躍の場が広がっています。歯磨き指導を行う際には、対象者の年代や問題点を理解し、それに合わせたきめ細かな対応が必要です。そのため、患者さんやご家族のニーズに合わせQOLの向上をサポートできるような人材の育成を目指しています。学生は本校で基礎をしっかり身につけて将来歯科衛生士として色々な場へと羽ばたいて欲しいです。また歯科保健指導、口腔保健管理法を学ぶ上で忘れてはならないことは「お口の健康は乳児から高齢者まで人生全てに関わる重要事項である」ということです。歯磨きだけではなく、健康を支えられるような歯科衛生士を育てることが、今後の社会貢献だと考えています。
指導の際に大切にしていることは、学生達の「イメージ力」を高めることです。立体的、視覚的に学んでほしいため、テキストの文章だけでなく、できるだけ実物や模型を活用して教えています。例えば、乳歯と永久歯の模型を見せると「乳歯はこんなに小さいんだ!」と驚きの声が上がり、学生の興味や理解度が高まります。実践をふまえた実技も、我々教員が実際に手を動かして伝えていることから多くを学んでくれていると感じています。
勉強に限らず、クラブ活動や趣味など、3年間で何か一つでもやり抜くことが将来へつながります。友達や先生との交流でコミュニケーション能力を高めるのも良いでしょう。目標へのイメージを高めてください!
養護教諭と歯科衛生士を目指して国家資格を取得。摂食嚥下リハビリテーション認定歯科衛生士として臨床、講習会講師などを通じて地域貢献も経験した。日本女子衛生短期大学(現・神奈川歯科大学短期大学部)教員、客員教授を経て、現職の口腔健康学科・学科長を務める。「スポーツが大好きで、高校時代までリレーの選手でした。テニスや卓球、バドミントンの経験もあります」