e-sports大会の実況やイベントのMCが私の本職。東京アニメの声優ワールドで学んでいましたが、学内で行われた合同企業説明会でe-sports関連の企業の担当者から実況をやってみないかと誘われて転身。もともとゲームが大好きで、在学中に学生大会の実況経験もあったので引き受けました。楽しかったですね。仕事として成立するのか不安でしたが、運もあり仕事がどんどん来るように。e-sportsキャスターという仕事がもっとメジャーな存在になって、業界そのものが盛り上がるよう頑張っていきたいですね。
私がモットーにしているのは、実況は試合のスパイスだということ。濃すぎず薄すぎず。専門的なことは、知っていても解説者に任せる。目立ちすぎないように心掛けています。そして何より大切なのは、ゲームに対する愛ですね。
馬人先生は、実況と配信の授業を担当されています。実況の授業では、ボードゲームを使って話す練習も。「声で仕事をするうえでの基礎として、発声や滑舌はしっかり指導するようにしています。見ている人がちゃんと聞き取れないと楽しめないですからね」。もともと先生は声優の勉強をしていたので、その知識をフルに活かした授業を展開しています。
また、配信の授業では、「配信は、お金のためではなく『好きで楽しいから』という気持ちが大切です。配信することを習慣化してください」と、楽しむ大切さを学生に伝えています。
目標がプロゲーマーでもキャスターでも、高校時代は部活や勉強、友達づきあいなど、今しかできないことを一生懸命やっておきましょう。ゲームばっかりではなくて(笑)。人生経験が豊かだと実況にも深みが出ますよ。
愛媛県出身。高校時代はお笑い芸人が夢だった。しかし、ゲテモノ食いなどの体を張った仕事はムリだと感じ、声優を目指すことに。高校卒業後、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校の声優ワールドに進学。学内で実施された合同企業説明会でe-sports関連企業の担当者から実況の仕事を勧められ、e-sportsキャスターの道に。母校で講師として指導も行っている。