救命救急士として、尼崎市の消防署と病院に勤務。その間、約30,000件の救急出動があり、人生を懸けて傷病者の命をつないできました。尼崎市の出動率は全国トップクラスであり、救急車一台の稼働率が高い地域。現場では、いかに救急活動を効率よく行うかを心掛けていました。また、医療の知識をアップデートするために、積極的に医学会の研修などに参加。新しい情報を日々の活動に取り入れてきた実績が認められ、署内では人材育成も任されてきました。救急救命士は人対人の仕事です。高い技術と知識はもちろん、搬送先の病院と連携して傷病者を救う高いコミュニケーション力、患者さんとご家族から信頼される人間性が求められます。今後は教員として、学生たちに私の経験や知識を伝えながら、現場で信頼される救命救急士を育成していきたいです。
『シミュレーション実習』では最新機器を使い、高度な救命技術と知識を実習形式で学習。授業では、医学会の研修プログラムなどで培った新しい知識や技術も学生たちに伝えていきます。学内には救急車と同装備の車両も完備。車内でチームプレーの重要性を学びながら、一人ひとりのミッションを確実に遂行できる力を養っていきます。また、学内だけでなく河川など多様なロケーションでの実習も予定しています。「何よりも数をこなすことが大事!様々なケースを想定して、確かな観察力と迅速な判断力を身につけていきましょう」と坪田先生。
2021年に救急救命士法の改正があり、医療機関の中で救急救命士としての業務が可能になりました。救急救命士が行える処置が広がる中、本校は今後10年先を見据えながら、幅広く活躍できる救急救命士を育てます。
専門:シミュレーション実習 ほか
尼崎市の消防局へ入職し、資格取得後に救命救急士として活躍。その後、関西労災病院救急部で病院救命士としてコロナ禍の前線で活躍した経験を持つ。2024年4月姫路医療専門学校に誕生する「救急救命士科」の専任教員として着任。消防署と病院で培った経験と知識をもとに、高いマインドと人間性を兼ね備えた次世代の救急救命士を育成する。