電車を利用する人なら、駅の改札や発券機、精算機はとても身近な存在だと思います。私はもともと企業のプログラマーとして、そういったインフラシステムを開発していました。時には現場に行き、エンジニアと一緒に機器を導入したりも。自分たちが組んだプログラムがイメージ通りに稼働して、多くの人の生活や利便性の向上が実現している。それは大きなやりがいとなっていました。当時から心がけていたのは、誰が見てもわかるように、文章のように読みやすくコードを書くこと。見えないところまで丁寧に、自分も周囲も気持ちよく仕事をすることはとても大切にしていましたね。
想像力と論理的な考え方を駆使して最適な解決策を考えたり、今までになかったシステムを開発し、新しい価値を生み出す。それがこの仕事の何よりの魅力だと思っています。
国家試験や各種検定の取得、就職が強みの「資格の大原」のグループ校として開校する同校。授業では体系的に学んだことを、豊富な開発実習を通して実践し、定着化を図っていきます。その集大成が卒業制作。「数人のチームで一つの作品を創り上げます。この過程で大きく成長する学生が多く、実用的で驚くようなシステムを開発する姿に成長と嬉しさを感じます」と語る小林先生。これまでに子育て支援のマッチングシステムやバリアフリー情報の共有システムの開発、ソーシャルイノベーション関連など多数の経験を活かして教鞭をとっています。
システム開発は、”コードを書いたりプログラムを作る”と思われがちですが、実は「なぜだろう?こうしてみたらどうか?」と問題に対する解決策を考えることが中心で、とても面白い仕事なんですよ。
専門:情報処理、システム開発、クラウド技術AWS
システムエンジニアとして一般企業に約20年間勤務し、公共交通機関のインフラシステム開発を担当。その後、課題解決力などを活かして原子力発電所の耐震設計に関わる。設計開発職から教員として情報IT系専門学校へ。2020年より大原グループに入職し、IT人材の育成に関わっている。