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生誕100年 遠藤周作の魅力

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開催日時
  • 2024年
    3月
    2日
    (土)
    13:00~14:30
申込URL:https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/2341G108/
※本講座はオンライン講座でライブ+見逃し配信で7日間何度でも視聴可。高校生のみ無料で1回だけの参加も可能です。

2021年春期より「日本の魅力ある博物館・美術館シリーズ」講座がスタートしました。北海道から沖縄まで、日本全国の魅力ある個性的なミュージアムとそのコレクションについて、現地からオンラインで講座をお届けしています。今回は長崎市遠藤周作文学館から、遠藤文学の魅力を紹介します。

長崎市外海地区は、海、山、川の豊かな自然とその美しい景観をはじめ、独自の歴史と文化など地域固有の資源に恵まれています。とりわけ、この遠藤周作文学館が立地する地域は、キリシタンの里としても知られており、遠藤文学の原点と目される小説「沈黙」の舞台となりました。文学館からは、五島灘に沈む雄大な夕日や「沈黙」の文学碑がある出津文化村なども一望でき、すばらしい景観の場所です。
遠藤周作と外海地区との縁は、「沈黙」執筆前からはじまりました。3カ月に1度ほど、長崎に取材旅行で訪れていた遠藤は、外海地区の歴史と風景を気に入り、「沈黙」の中に出てくる架空の村「トモギ村」のモデルの一つとしました。「沈黙」執筆後も遠藤は長崎を「心の故郷」と呼び愛しては度々訪れ、1987年には文学碑「沈黙の碑」が建てられました。
遠藤の没後、遺族のご厚意により長崎市外海地区が文学館建設の地に選ばれ、2000年5月に遠藤周作文学館が開館しました。生前の愛用品や生原稿、膨大な蔵書など約3万点の資料を収蔵しており、遠藤の足跡を伝える展示はもとより、遠藤文学に関わる資料収集、保存、展示、及び閲覧と調査研究、情報発信の諸機能を備えています。

2023年3月27日に生誕100年を迎えた小説家・遠藤周作は、生涯をかけて〈日本人の心に合うキリスト教〉を求め、キリスト教を主題にした『沈黙』、『侍』、『深い河』など純文学作品を次々と発表する傍ら、エンターテインメント小説、歴史小説、怪奇小説、青春小説などの幅広い作品を執筆しました。また、「狐狸庵」ものや「ぐうたら」シリーズと称されるユーモアあふれるエッセイでも、多くの読者を魅了しました。
本講座では、まず、遠藤周作という人物と文学の全体像についてご紹介します。次に、文学館がこの地に建てられた理由の一つである『沈黙』について、遠藤と長崎との関わりに触れながらお話しします。最後は、作家としての顔以外の活動を紹介し、現代の私たちに勇気や希望を与えてくれる遠藤周作の言葉に触れ、その人間的な魅力に迫ります。また、現在開催中の生誕100年特別企画展「100歳の遠藤周作に出会う」の展示の様子もご紹介します。
◆長崎市遠藤周作文学館
住 所:〒851-2327 長崎市東出津町77番地
TEL:0959-37-6011/FAX:0959-25-1443
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日:12月29日~1月3日
観 覧 料:一般360円、小中高生200円
アクセスなど、詳しくは遠藤周作文学館ホームページをご覧ください。

【長崎市遠藤周作文学館 企画展情報】
■生誕100年特別企画展「100歳の遠藤周作に出会う」
会期:2023年3月27日(月)~2024年9月26日(木)

生誕100年記念事業の最新情報は、特設サイトやInstagram、Twitterなどをご覧ください。

講師 長崎市遠藤周作文学館 学芸員 林田 沙緒里


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