
あたりまえのように過ごしている日常や、今自分が生きているこの環境。それらは決して偶然の産物ではない。この授業では身近な地域をフィールドに、自然環境や歴史、人々の営みがどのように積み重なって今の社会が形づくられてきたのかに目を向ける。「未来教養基礎演習III」では、大学周辺から日立市全域へと広がる地域を実際に歩き、「なぜこの景観があるのか」「なぜ人はこのように行動するのか」といった素朴な疑問を出発点に、研究テーマを見いだしていく。調査や分析では、自然科学と人文社会科学を横断する学際的な視点を重視。フィールドワークを通して、自ら課題を設定し、調べ、考え、その成果をレポートや発表として他者に伝える力を養う。ここで培った視点や考え方は、将来どの場所で生き、働くことになっても活かせる力となるだろう。

身近なことにも「なぜ」と感じられる姿勢は、物事の本質を解き明かし、有意義な人生を送るために役立つ
半期に2回、茨城県北部地域をフィールドとした現地演習を実施。事前学修では、地図や文献、映像資料を用いて地域の自然環境や歴史、文化的背景を理解し、グループごとに調査テーマと方法を検討する。現地では徒歩で地域を巡り、教員の解説を踏まえながら観察調査や聞き取り調査、可能であれば行事への現地調査を実践。事後学修では、得られた知見をレポートとしてまとめ、発表と質疑応答を通して理解を深める。体験と対話を重ねることで、社会の中で求められる課題発見力と、他者を納得させる表現力を段階的に高めていく。

フィールドワークの範囲は、キャンパスのある大みか町周辺から始まり、最終的には茨城県全域にまでおよぶ
総合的な探究の時間や地理・歴史、公民が好きな人におすすめ。地形や河川、気候など自然の成り立ちにも目を向けながら、身の回りの風景や人の行動に「なぜだろう」と感じられる人なら、学びの面白さを実感できます。

疑問点を自分で考え納得できることが重要。納得の数が多いほど世界の見え方が変わり、大きく広がっていく
未来教養学環を象徴する必修科目として、1年次前期から2年次後期まで段階的に配置されている。授業は半期ごとに2回の現地演習と、前後に行う事前学修・事後学修で構成。フィールドは大学周辺から始まり、学年が進むにつれて対象地域を広げていく。担当教員は、博物館学芸員として地域に根ざした調査研究や展覧会企画、論文発表を行ってきた実務経験者で、現場で培った経験をもとに、地域を見る視点や調査の考え方を伝えている。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



