
「英語と日本語で読む文学」をテーマに、現代文学作品を題材とした翻訳のプロセスを体験します。まず学生は英訳版を読み、自分なりの理解を深めたうえで、日本語へと再翻訳。さらに原文や他グループの訳と比較しながら、言葉の選び方や解釈の違いを丁寧に検討していきます。そこから見えてくるのは、翻訳には読み手の文化や価値観が反映されるという事実です。授業を通して読み方に一つの正解があるのではないこと、多様な背景によって解釈が広がることを学び、文学を手がかりに異文化理解と柔軟な思考力を養います。語学力だけにとどまらず、グローバルとローカルの視点を往復しながら、他者の考え方を受け止める力を育てることを目指しています。

正解のない問いに向き合い、自由な発想で議論を深める学生たち
ゼミは3年生と4年生が一緒に学ぶスタイルで行われています。先輩は経験をもとに議論をリードし、後輩は新鮮な視点で意見を出すことで、学年を越えた相乗効果が生まれています。授業では少人数のグループを組み、意見交換や共同作業を重ねながら理解を深めます。先輩の意見や発表に触れることで、後輩は将来の学び方を具体的にイメージできるのも特徴。互いに刺激を受けながら主体的に学ぶ姿勢が自然と育まれる環境となっています。

解釈に正解はないからこそ対話を大切にするゼミ
短編小説を用いて、まず英語版を丁寧に読み解くことからスタートします。内容を理解した後、自分たちが思い描いた情景やニュアンスをもとに日本語へ再構築し、最後に原文や他グループの訳と照らし合わせて検討します。「正解」を探すのではなく、なぜ違いが生まれたのかを考えることが重視され、教員の問いかけをきっかけに議論が深まります。短編作品をじっくり読み込み、言葉の選択や表現の幅に目を向けながら、読解力と発想力を着実に伸ばしていきます。

作品を楽しみ考えを伝え合い、多様な解釈から理解を深めてほしいと考える佐藤教授
英語や外国語、国語が好きな人、異文化や多様な価値観に関心がある人におすすめです。翻訳や文章表現に挑戦する機会も多く、創造的に考えることや書くことが好きな人なら、楽しみながら学びを深めていけます。
担当:佐藤 美希教授
英語版で文学作品を読み、日本語へ再翻訳しながら解釈の違いや表現を考える授業です。原文や他者の訳と比較し、多様な読みや異文化理解を深めます。3・4年生合同のゼミ形式で議論やグループワークを重ね、読解力・表現力とともに柔軟な思考力を養います。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



