私は、岩手県内の公立教員として、国語の指導や部活動の指導などをしています。私自身が好きな国語、その「楽しさを伝えたい」といつも意識しながら、授業をしているのですが、これがなかなか難しく、日々伝え方や生徒の興味・関心、言葉の引き出し方など、試行錯誤しているところです。教員になってまだ経験も浅く、できないことも多くありますが、生徒がたくましく成長していく姿を見ながら、私も学ばせてもらい、一緒に成長していっているという実感を持てているのがやりがいであり、本当に嬉しいところ。教員になって良かったと感じています。
私は中学・高校時代にたくさんの悩みを抱え学生生活に悔いが残ってしまいました。同じような悩みを抱える子どもたちに寄り添う仕事がしたい、充実した学生生活を過ごせるようにしてあげたいという考えから、教員になる夢を持ちました。進学にあたって盛岡大学に興味を持ったのは、石川啄木の研究ができると思ったからです。高校3年生の時に文学の豊かさを教えてくれた短歌と出会い、そこから文学をさらに好きになりました。盛岡大学では充実したカリキュラムと教職採用に関するサポート体制がある中で安心して教員を目指せること。さらに同じく興味を持っていた司書課程も並行して履修し、司書も取得できることに魅力を感じて入学を決めました。
大学では幅広い日本文学に加え、石川啄木、宮沢賢治などの東北出身の作家の文学を学べ、日々充実していました。もちろん教職課程の講義で学んだ全てが、今の仕事でも役立っていると感じることは多いです。例えば、方言の話題や古典文学の歴史的裏事情の情報は、授業中に話すと生徒も興味を持って聞いてくれますね。これから盛岡大学で学ぼうと考えている人に伝えたいのは、盛岡大学では志を持っていれば、何にでも挑戦でき、成長できること。もちろんまだやりたいことが見つかっていない人も、大学での学びを通して、何か光が見えてきますから大丈夫。思い切りやりたいことをやり、学生生活を楽しむことが理想の将来につながりますよ。
岩手県立盛岡第四高等学校勤務/文学部 日本文学科/2022年卒/中学・高校時代に多くの悩みを抱え、学生生活に悔いを残した経験から、同じような悩みを持つこどもたちに寄り添いたいという思いを持ち、教員を目指した坂野さん。盛岡大学へは、大好きな石川啄木の研究ができること、教職課程と司書課程の両方を履修できることに魅力を感じて入学した。現在は、教員になる夢を叶え、国語の楽しさを生徒たちに伝えている。