
「大脳の形成・機能・修復」の3つをテーマに研究プロジェクトに取り組んでいます。「大脳の形成」では、大脳の神経細胞がどう発生して神経回路を形成するのか、また脳形成の異常で生じる学習障害などの発達障害がなぜ起きるのかを研究しています。「大脳の機能」では、聴覚皮質での神経情報処理の仕組み、特に音の情報を認識する神経回路の情報伝達の仕組みと、学習や集中力に関わる物質・アセチルコリンによる神経伝達制御のメカニズムを研究します。「大脳の修復」では、脳梗塞の動物モデルで、神経細胞を死から守るメカニズムの解明と薬の開発、そして失われた神経回路を再構築する方法を研究しています。大脳生理学を含む神経科学という分野は、医療に関わる基礎研究を行う分野です。神経疾患や精神疾患という難題に向け、日々挑戦を続けています。

脳の働きを研究するには実験用のマウスを使用。専用の顕微鏡を使って脳細胞を観察します。
2年次春期の科目「ニューロサイエンス」では、脳や脊髄による体や心の働きについて学びます。ニューロサイエンス(神経科学)とは「どうやって物事を覚えているのか」「感情はどこから湧いてくるのか」といった、人の心と行動の仕組みを探る学問です。授業では、脳を作り出す細胞とその活動、五感、運動、情動、睡眠、学習と記憶などの仕組み、身体の臓器を調節する自律神経、ホルモンや神経伝達物質の働き、神経疾患や精神疾患などの基礎を学びます。ここで学んだ知識を秋期からの演習で発展させ、さらに脳機能の仕組みの謎に迫ります。

「あの人は何を考えているのだろう?」という疑問から、脳への興味が芽生えたと語る川井先生。
生命の謎や仕組みに興味があるあなた。病気の治療法や診断法、食品や化粧品の開発に興味があるあなた。人の健康を守り暮らしを豊かにする未来のあなたが待っています!

中学のときの短期留学をきっかけにアメリカの大学へ進学した川井先生。英語の習得には大変苦労したそう。
担当科目:化学A(英語)、生物学A(英語)、ニューロサイエンス、生物学実験 など
略歴:米国ミネソタ州・ミネソタ大学理工学部化学科を卒業し、同大学大学院・薬理学科で博士号を取得。その後、カリフォルニア大学・サンディエゴ校生物学科、ブラウン大学神経科学科、カリフォルニア大学アーバイン校神経生物・行動学科で計約10年間、神経科学分野の研究員として従事。2009年から創価大学理工学部(旧工学部)に赴任。
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