
「なぜ人は、ダメだとわかっていてもズルをしてしまうのか?」そんな人間の「ズル(不正)」とそれを防ぐ方法について研究しています。実証実験で扱うのは「後出しじゃんけん」などといった小さなズルですが、ズルという行為は無銭乗車や無断欠勤といった現実の社会問題とも深く関係しています。このような研究の結果、「倫理観よりも『自尊心(プライド)』の方がズルを止める効果がある」「若者の方がズルをするが、年配者にもズルをする人がいる」といった傾向が見えてきました。自分を縛る「コミットメント(宣言や約束)」は最初は効果的ですが、ズルを繰り返すと効力が弱まることもわかってきました。人間の行動や選択を考えるのが行動経済学です。経済学の視点でズルを深く理解することは、より良い社会をつくるために重要な意義をもつでしょう。

経済学の歌を作って授業中に踊るなど、楽しい授業を心掛けています。自作曲は動画投稿サイトにて公開中。
「行動経済学入門」の授業では、実際に教室でアンケート実験を行い、そこから得たデータを使って理論が正しいかを検証します。授業で扱うテーマは身近な謎ばかりです。テーマ例:「なぜ夏休みの宿題は計画通りに終わらないのか?(現在バイアス)」「なぜ“ガリ勉”と思われたくなくて、友達の前では勉強していないフリをしてしまうのか?(社会的イメージ)」「お金持ちになれば、人は幸せになれるのか?(幸福の経済学)」。こうした人間の行動のクセを学び、どうすれば社会や自分を良い方向へ動かせるかを考えていきます。

12月開催の「行動経済学会 学生ポスターセッション」に小島ゼミが参加。奨励賞を受賞しました!
これから進む道で「望んだ道じゃない」と思ったり、「わけがわからない壁」にぶつかったりしても、絶対に諦めないで。「ちんぷんかんぷん」の壁の向こう側にこそ、君を成長させる本当のおもしろさが待っています。

経済学理論同好会(SET)の創立メンバーでもある小島先生。現在は顧問として関わっているそう。
専門科目:ミクロ経済学中級I、マクロ経済学中級I、経済数学入門、行動経済学入門 など
略歴:2010年3月創価大学経済学部経済学科卒業、2015年7月大阪大学大学院経済学研究科経済学専攻博士後期課程修了。博士(経済学)。一橋大学大学院経済学研究科特任助教、一橋大学大学院経済学研究科講師、福島大学経済経営学類准教授を経て、2022年4月より創価大学経済学部経済学科准教授に就任。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



