
思春期・青年期に起こる対人関係上の問題を研究テーマとしています。主な研究対象は集団心理療法の支援や効果です。大学生を対象に、家族をはじめいろいろな対人関係の中で起こる思いや葛藤を即興劇にして多角的な視点で考える、心理劇を用いて研究しています。また現在は、思春期の神経発達症女児の支援等にも関わっています。少人数のグループで「自分の”好き”を表現する」ことをタブレット端末を用いたコラージュをはじめ、さまざまな方法で行っています。学生時代から、思春期の神経発達症女児の支援に関わることが多く、支援の場ではなかなかうまくいかない難しさを感じることも多いですが、彼女達とともに、自分自身も楽しみながら関わらせていただいています。

心理的支援で使う用具の使い方を学習。心理士役や、検査を受ける子ども役になるなど、ロールプレイの活用も
学生たちが関わり合いながら学べるよう丁寧に声掛けを行うなど、手厚い授業作りが印象的な岩男先生。心理的な支援では「ただ一つの答え」はほとんどないため、支援者側がそれを「どう考えるか」「どう理解するか」がとても重要。だからこそ4、5人のグループで話し合うワークを通して、自分の考えをまとめたり、他者の考えを聞いたりする時間を多く設けているといいます。はじめは自分の視点でしか物事を見ることができなくても、他者の意見を聴くことで、視野を広げることにつながっていきます。

今年卒業した学生たち!心理を学び、人との関わりや自分自身のことを深く考え、社会へ羽ばたいていきます
臨床心理学では、相手のことを考え、理解しようとすることを大切にしています。学ぶ過程では自分自身と向き合うことも多く、人の支援に関心がある方はもちろん、「わたし」を知りたいと思っている方におすすめです。

最近の趣味はウォーキング。「週に3回、5キロ歩いています」と明るく話してくれた岩男先生
九州大学卒業。九州大学大学院人間環境学府臨床心理学指導・研究コースを修了し、修士(心理学)を取得。その後、同大学院博士後期課程を満期退学。大学院在籍時より、大学学生相談室カウンセラーや発達障害児の支援等、複数の臨床心理現場にて勤務。2021年4月より現職。心理的アセスメントや心理実習等の講義を担当しており、心理的アセスメントIの講義では基礎的な知識から方法、大切にすべき視点などを教えている。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



