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東京工科大学、松井 毅応用生物学部教授、株式会社ポーラの新商品開発に研究協力
2025/1/21
東京工科大学 応用生物学部化粧品コースの松井毅教授が、株式会社ポーラと共同で新商品「フロムロストゥービューティー ボディシャワーシロップ(ボディソープ)」の開発に向けた研究に協力した。



この研究は、高知県、株式会社ポーラ、株式会社ファーメンステーション、ゆずの産地と東京工科大学が産官学連携し、未利用資源「さのう」(果実の搾汁後に残る部分)の有効活用を目指したもの。



【研究の背景】

 このプロジェクトでは、高知県が新事業創出を支援する形で「さのう」を提供し、株式会社ポーラと株式会社ファーメンステーションが「さのう」からエキスを抽出しプロダクトの開発を進めた。東京工科大学では、松井教授がこのエキスの検証・分析を担当し、角層に対する効果を科学的に解明した。

 株式会社ポーラの研究により、「さのう」エキスには不要な角層細胞を剥がれやすくする作用があることが明らかになった。松井教授は、このエキスが角層に作用する仕組みを解明するため、三次元皮膚モデルを使用し、角層の美しさと健康を引き出す効果を検証した。



【研究内容と結果】

 東京工科大学と株式会社ポーラは、ゆずのさのうエキスを用いた三次元皮膚モデルやヒト表皮での実験を通じ、以下の有効性を確認した。



■デスモグレイン1(DSG1)量の減少

ゆずのさのうエキスを角層に添加すると、細胞接着因子であるデスモグレイン1の量が有意に減少し、角層内に自然な隙間が生じた。この結果、角層の柔軟性が向上し、健やかな皮膚バリア機能が維持される可能性を確認した。



■角層の剥離促進効果

三次元皮膚モデルを用いた試験では、ゆずのさのうエキスが角層細胞間の接着を緩和し、自然な剥離を促進することで、角層がバスケットウィーブ状に構造化されることが分かった。これにより、柔軟でしなやかな肌の状態を実現する可能性が示唆されている。



 この研究では、松井教授の指導のもと、東京工科大学大学院バイオニクス専攻修士課程2年の大港 実柚さんが中心となり、三次元皮膚モデルやヒト表皮を用いた実験を担当した。この実験により、ゆずのさのうエキスの角層への効果が科学的に検証され、これらの成果が得られた。



■詳細リンク先(https://www.teu.ac.jp/information/2024.html?id=231)
東京工科大学(私立大学/東京)
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