
近年、製造業などの現場では人手不足が深刻で、工場の無人化を実現するロボット技術への需要はさらに高まっています。ロボット創造工学科の「DXファクトリー」は、実際の無人化工場を想定した最新設備を備えており、この基礎実験シリーズでは、工場の自動化(FA)に必要なメカトロニクスなどの技術要素を段階的に学んでいます。
シリーズの最終段階となる「アームロボット実装実験」では、ロボットハンドによるワークの把持や移動、着脱などロボットの動きを理解し、実際のロボット操作を学びます。また、ロボットシミュレータによってロボットのプログラムを構築する方法も学びます。こうした学びを通して、社会で求められる「実践的にロボットを扱える技術者」を育成することをめざしています。

ワークの色を判別&それぞれ設定した動作をさせるプログラム技法を、このアームロボットで学べます
ロボットの操作を難しそうと感じる人もいるかもしれません。でもマニュアルが整っているので、誰でも触って動かしてみることができます。「まずは、自由にロボットを動かして、この分野の楽しさ、面白さを体験してもらいたい」と語るのは講師の藤澤先生。ロボットシミュレータでは、動作確認をバーチャルで行えるので、さらにロボットを身近に感じることができます。操作の過程で不具合を見つけたり、それを改善する方法を模索したり、そうしたトライ&エラーが、ここでの学びのベースになっています。

異なる4台のロボットが働く次世代モノづくり無人工場が、「DXファクトリー」に再現されています
DXファクトリーは実際の現場の生産ラインを想定。各個の部品の投入、組み立てに用いる多関節ロボット、検査工程を担う双腕ロボット、いずれも業界をリードする主要メーカーから協力を得ています。最先端のロボットシステムも導入され、AI(人工知能)やデータサイエンスを取り入れた一連の生産ラインを構築しています。ロボット工学と総括されるそのすそ野は広く、いわゆるロボット技術などのハードウェアとAIのようなソフトウェアの両分野に展開されており、将来活躍できる分野も多岐にわたるといえます。

ロボットの制御装置を理解するための実験。ほかにも多彩な実験を展開しながらロボット技術を追究
ロボットやものづくりに興味があり、実際に手を動かしながら学ぶのが好きな人にぴったりの授業です。探求心が強く、仕組みを深く知りたいタイプの人や、課題を見つけて改善するのが得意な人にも向いています。
工学実験のテーマのひとつとして実施される授業。
【講師紹介】
藤澤 正一郎(ふじさわ しょういちろう)先生
高等専門学校、大学とロボコンやモノづくり分野の教育に取り組みながら、移動ロボットや学習制御の研究を長年にわたり手がけ、現在、厚生労働省の「介護ロボットの開発・普及の促進」に向けたプロジェクトに参画。ロボット工学の技術を福祉機器に応用する開発研究に従事しています。専門分野は、ロボット工学、学習制御。
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