
日本では、幼児の子育てを保育所の保育士に頼るのが一般的ですが、ニュージーランドには保護者が保育者の役割を担う「プレイセンター」があります。親同士、一緒に学び合いながら幼児を育て合う場で、保育士は専門家としてサポートします。私は25年ほど前から、こうした「地域で連携して取り組む協働保育」に注目。現地を訪問して調査研究を重ね、学生が運営や実践に参加するRKUプレイセンター活動を実施するなど、コミュニティ全体で子育てを支援する社会の実現に力を尽くしてきました。あわせて、保育士は黒子になり、子どもたちのやりたい活動を後押しする「子ども主体の保育」にもフォーカス。松戸市子ども政策課の依頼のもと、「子どもだけの街をつくる」プロジェクトを展開しており、学生たちと共に新しい保育のあり方を多角的に追究しています。

子どもたちが円陣を組んで自由に話し合い、それを保育士が見守る「子ども会議」のスナップです
「赤ちゃんは興味をもったものに触れ、なめたりしながら日々成長していくでしょう。あれが、実はいちばんのアクティブラーニング。身体を通して得られる知であり、体験を通した学びこそが生きた知として身につくのです」と佐藤先生は話します。そのため、保育実習室では子ども役と保育士役に分かれて模擬保育を行ったり、地域活動で子どもたちと一緒に遊びながら、保育士の視点ではなく子どもの視点で「これは不思議だな、どうしてだろう」と考えるようにしたりと、保育や子育ての現場に根ざした実体験型の学びを大切にしています。

この保育実習室は、今後、地域の親子と学生が共に遊びや交流を深める場としても活用したいとのこと
保育や福祉の勉強はもちろん、全学共通科目、学内イベント、サークル、地域活動など、本学には多くの資源があります。面白そうだと思ったら、積極的に挑戦してください。きっと、自分の関心や強みが見つかりますよ。

「受け身で学ぶだけでなく、実際に現場に出て、人と関わり、考え、行動することで、学びはより深まります」
専門/保育学、社会福祉学、家族社会学 学位/博士(人間科学)
学歴/早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程満期修了退学、課程内博士学位取得
経歴/早稲田大学人間科学部eスクール教育コーチ、淑徳短期大学こども学科の非常勤講師・准教授・教授などを経て、2022年4月から流通経済大学共創社会学部教授・ダイバーシティ共創センター長。特定非営利活動法人日本プレイセンター協会理事長を務めるなど社会貢献活動にも注力
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



