
納得できる技工物を製作できるよう試行錯誤の日々です
歯科技工士としてセラミック製の被せ物やインプラントの人工歯冠を製作しています。患者さん一人ひとりの口腔内の状態、歯の形、噛み合わせ、歯の色はすべて異なります。そのため、歯科医師からの指示書をもとに満足いただける仕上がりとなるよう常に技術と知識を磨いています。製作した技工物を患者さんに装着する瞬間に立ち会わせていただくこともあります。直接「キレイになった」と笑顔で喜んでくださる姿を見ると、本当に大きなやりがいを感じます。「よく噛めるようになる」という機能面はもちろんですが、「美しくなることで気持ちまで明るく、元気になる」という喜びを提供できることが、この仕事の何よりの魅力だと感じています。
特に印象に残っているのは、歯の形態と特徴について学んだ授業です。製作する詰め物や被せ物は部位によって異なる形態をしているため、歯の特徴をしっかりと理解しておく必要があります。友人と問題を出し合ったり、教材を何度も読み返したりして徹底して覚えた知識が、今大いに役立っています。また、歯科技工士国家試験合格に向けて、座学のほかに実技試験対策の実習があり、繰り返し挑戦した経験が技術力アップにつながりました。勉強や製作で悩んだ時も、すぐ先生方に相談できる環境があること、そして同じ目標に向かって励まし合える友人がいることで、ものづくりの面白さを実感し、頑張り続けることができたのだと思います。

噛み合わせを確認しながら、模型の製作から始めます
近年、歯科用CAD/CAMシステム、3Dプリンターを活用した被せ物や模型の設計・加工といったデジタル技工が進んでおり、その分野にも強い関心を持っています。業務の合間には、先輩に指導をお願いし、少しずつ技術を習得しています。しかし、デジタルで製作された模型や被せ物であっても、最終的には人の手による微調整が欠かせません。そのため、現在の部署でアナログ技術による製作の精度をさらに高めることの重要性を強く認識し、より高品質な技工物を提供できるようこれからも努力していきたいと考えています。将来的には、社内試験を受けて「スーパーテクニシャン」の称号を取得したいと考えています。

CADソフトで、技工物の形をデジタル上で設計します

和田精密歯研株式会社勤務/歯科技工士科 卒/2024年卒/「ものづくりへの強い興味」と「家族からの勧め」がきっかけとなり、歯科技工士を目指す。愛知学院大学歯科技工専門学校のオープンキャンパスでは、最新の歯科技工技術を学べる施設が充実している点、また同じ敷地内の大学病院で現場の見学や実習が可能な環境に強く惹かれて進学。卒業後は、和田精密歯研株式会社へ入社し、現在は主に自費診療のインプラントやセラミック製の補綴物などを製作している。「医療系の仕事は難しいという先入観がありましたが、技工物の製作を通して、ものづくりの楽しさと人の役に立つ喜びを日々感じながら取り組んでいます」と語る。
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