柔道整復学とは、柔術に含まれる技術を応用して骨折や脱臼、捻挫、打撲などの損傷に対し、独自の手技で人間の自然治癒力を引き出す治療術です。基礎知識である解剖学や生理学、専門分野である柔整理論においては、骨の一個一個、筋肉の一つひとつ、内臓などの基本的な構造、細胞の働きなどを習得します。身体の構造を理解しているからこそ、適切な施術が可能になるのです。
柔道整復学を通して骨折や脱臼、捻挫などの整復、固定術、治療法などを学びます。実技授業が多く、1年次から附属の接骨院を見学。開業している治療家やスポーツトレーナーを外部講師として招き、現場ならではの声を聞きます。2年次から外部実習と附属の接骨院での実習を体験します。3年次になると、実際に患者様へ施術補助を実施。提携先の社会人アメリカンフットボールチームでは、トレーナー体験として選手へのテーピングなども行います。
自分が手当て(施術)したことによって状態が回復していくこと、「ありがとう」と言われることが柔道整復師のヤリガイです。人間の手にしかできない職業であり、スポーツや介護の分野にも活躍の場が広がっています。
高校卒業後、専門学校に進学し、柔道整復師の資格を取得。卒業後、整骨院に就職し、分院長などを経て専科教員資格を取得。関西医療学園専門学校の専任教員となる