自分の作品をSNSで発信していくこと自体を美術作品として残してきたい
高崎経済大学附属高等学校
大泉みさお 2019年度入学
【アートに興味を持つようになった理由】
幼稚園の頃から絵に興味はあったのですが、小学生の時に通っていた、学童の先生が手先が器用な方で、工作をその人に教わっていく中で、工作の時間が好きになっていきました。当時はまだ授業で水彩絵の具が配られるので、遊び程度の感覚で、そのまま中学の時には美術部に所属していましたが、そこまで真剣にやっていなくて。その後、高校受験の時に親に美術の領域に進むことはどうかだろうかとアドバイスをもらった時に、漠然と偏差値などで高校を決めるより、コアな美術という分野で専門的に学ぶことも楽しそうだと思い、進路を美術の方面に決めました。
高校は美術の専門クラスがある学校へ進学して学んでいたのですが、アートは「正解」がない領域だからこそ、ヒトに求められているものが常に変わっていき、その流れに合わせた絵が今後もかけるのか、それほどの個性が自分の絵にはあるのか、等不安に思いながら過ごしていました(笑)
【学校選びの基準と学校調べを始めた時期】
高校卒業後は美大に行くという進路は考えていたけれど、国公立に入学するとなると実力が必要で、そのために必要な実力が備わっていないことを自覚していました。また、当時は「版画」に興味があって、「版画」が本格的に学べる学校を選びたいと高校の先生に相談した時に、創形美術学校を紹介してもらいました。実際にオープンキャンパスに来てみると、先生、そして学生の作成した版画のクオリティが高くて、とても魅力的でした。また、入学後は版画以外にも、アートにまつわる知識・技術を一通り学べる環境があることもとても良かったです。
ちなみに、版画に興味を持ったきっかけですが、“ルドン”という画家がいまして、その方の版画の作品がすごく“わけわからない”と思いつつずっと頭に残ってて興味惹かれるものがありました。そんな脳裏に焼き付く作品を生み出していきたいと感じたこともきっかけでしたが、日本のお札も、凸凹していたり透けていたりすると思うのですが、あれも版画でできているということを学んでから版画の魅力に気づきました。
【学校で学んでいて楽しいこと・苦労していたこと】
・良かったこと
先生との距離がすごく近いことです。オープンキャンパスに行った時も感じましたが、入学後はすごくその距離感が近いことに助けられていて、一人一人の学生に対してとても親身になってくれるんだと実感できています。
具体的には、作品を作るたびに本当にたくさん助けてくださるのですが、1つ1つの作品を作るため思想を深める必要があるのですが、その時に参考になる本や助言をたくさん頂けます。その1つ1つが新しい発見しかなく、自分の糧になっています。
また、アトリエが美大と比較したりすると、少し狭いと感じる方もいるかと思うのですが、逆にアトリエが狭いことで、普段関わることのなかった他学科の子たちと交流ができ、他学科だからこそ、別の視点で自分の作品に対して助言をもらえる機会が多く、メリットとなるかと思います。1年時には全員が同じ科目を受けるのですが、2.3年次で別の専攻を決めていき、徐々に別々の授業を受けるようになるのですが、あらかじめ1年次の時から繋がりがあるため、交流範囲は広く保てています。
【将来の夢】
実はまだ迷っています。作品を作るモットーが自分自身の「知識欲」から来ています。本来、アートに関わる人って、他人とどうかかわるかが重要で、他人と関わるための手段として作品を作る人が多いのが現状ですが、私は違うのです。「知識欲」という自己探求の一環でしか作品を作れないため、この業界に本当に向いているのか、実は不安に思っています。他人からの作品に対する評価や名声に関しては全く興味がなく、それでも絵を描き続けることはできるけれど、アーティストとして評価される作品を描き続けていく事をモチベーションにしていけるかかでいうと、“否”だと思っています。私が展示会や売り場などの公に公開せずとも、私の作品を購入したいと思ってくれる方がいるなら、マネタイズして生きていけるかもしれないけど、そうでないなら別の将来があるのではないかと考えています。しかし、今は現実的に考えると、自分が作った作品をSNSで発信していくことも良いのではないかと思っています。S N Sで発信すること自体が美術になると思っていて、インスタレーションとして美術作品として残していく事を前向きに考えていきたいと思っています。
【高校生にアドバイス】
少人数制ではあっても、色んな個性的な人がたくさんいて、出会ったことのないような価値観を持つ子たちとの出会いがあり、この3年間、新しい視点を持てて刺激的だった思います。作品もそういう人たちに影響されていいものが出来上がっていっていったので、この新しい出会いと刺激があるこの空間に飛び込んで、アートの世界で挑戦してみることもとても楽しいと思います!
幼稚園の頃から絵に興味はあったのですが、小学生の時に通っていた、学童の先生が手先が器用な方で、工作をその人に教わっていく中で、工作の時間が好きになっていきました。当時はまだ授業で水彩絵の具が配られるので、遊び程度の感覚で、そのまま中学の時には美術部に所属していましたが、そこまで真剣にやっていなくて。その後、高校受験の時に親に美術の領域に進むことはどうかだろうかとアドバイスをもらった時に、漠然と偏差値などで高校を決めるより、コアな美術という分野で専門的に学ぶことも楽しそうだと思い、進路を美術の方面に決めました。
高校は美術の専門クラスがある学校へ進学して学んでいたのですが、アートは「正解」がない領域だからこそ、ヒトに求められているものが常に変わっていき、その流れに合わせた絵が今後もかけるのか、それほどの個性が自分の絵にはあるのか、等不安に思いながら過ごしていました(笑)
【学校選びの基準と学校調べを始めた時期】
高校卒業後は美大に行くという進路は考えていたけれど、国公立に入学するとなると実力が必要で、そのために必要な実力が備わっていないことを自覚していました。また、当時は「版画」に興味があって、「版画」が本格的に学べる学校を選びたいと高校の先生に相談した時に、創形美術学校を紹介してもらいました。実際にオープンキャンパスに来てみると、先生、そして学生の作成した版画のクオリティが高くて、とても魅力的でした。また、入学後は版画以外にも、アートにまつわる知識・技術を一通り学べる環境があることもとても良かったです。
ちなみに、版画に興味を持ったきっかけですが、“ルドン”という画家がいまして、その方の版画の作品がすごく“わけわからない”と思いつつずっと頭に残ってて興味惹かれるものがありました。そんな脳裏に焼き付く作品を生み出していきたいと感じたこともきっかけでしたが、日本のお札も、凸凹していたり透けていたりすると思うのですが、あれも版画でできているということを学んでから版画の魅力に気づきました。
【学校で学んでいて楽しいこと・苦労していたこと】
・良かったこと
先生との距離がすごく近いことです。オープンキャンパスに行った時も感じましたが、入学後はすごくその距離感が近いことに助けられていて、一人一人の学生に対してとても親身になってくれるんだと実感できています。
具体的には、作品を作るたびに本当にたくさん助けてくださるのですが、1つ1つの作品を作るため思想を深める必要があるのですが、その時に参考になる本や助言をたくさん頂けます。その1つ1つが新しい発見しかなく、自分の糧になっています。
また、アトリエが美大と比較したりすると、少し狭いと感じる方もいるかと思うのですが、逆にアトリエが狭いことで、普段関わることのなかった他学科の子たちと交流ができ、他学科だからこそ、別の視点で自分の作品に対して助言をもらえる機会が多く、メリットとなるかと思います。1年時には全員が同じ科目を受けるのですが、2.3年次で別の専攻を決めていき、徐々に別々の授業を受けるようになるのですが、あらかじめ1年次の時から繋がりがあるため、交流範囲は広く保てています。
【将来の夢】
実はまだ迷っています。作品を作るモットーが自分自身の「知識欲」から来ています。本来、アートに関わる人って、他人とどうかかわるかが重要で、他人と関わるための手段として作品を作る人が多いのが現状ですが、私は違うのです。「知識欲」という自己探求の一環でしか作品を作れないため、この業界に本当に向いているのか、実は不安に思っています。他人からの作品に対する評価や名声に関しては全く興味がなく、それでも絵を描き続けることはできるけれど、アーティストとして評価される作品を描き続けていく事をモチベーションにしていけるかかでいうと、“否”だと思っています。私が展示会や売り場などの公に公開せずとも、私の作品を購入したいと思ってくれる方がいるなら、マネタイズして生きていけるかもしれないけど、そうでないなら別の将来があるのではないかと考えています。しかし、今は現実的に考えると、自分が作った作品をSNSで発信していくことも良いのではないかと思っています。S N Sで発信すること自体が美術になると思っていて、インスタレーションとして美術作品として残していく事を前向きに考えていきたいと思っています。
【高校生にアドバイス】
少人数制ではあっても、色んな個性的な人がたくさんいて、出会ったことのないような価値観を持つ子たちとの出会いがあり、この3年間、新しい視点を持てて刺激的だった思います。作品もそういう人たちに影響されていいものが出来上がっていっていったので、この新しい出会いと刺激があるこの空間に飛び込んで、アートの世界で挑戦してみることもとても楽しいと思います!