調理と製菓、どちらも学べる「Wライセンスシステム」を備えるDAICHO。私自身も調理師とパティシエの現場経験があり、現在は製菓の専任教員として指導しています。結婚式場での勤務経験を持つ私が授業で心掛けているのは、チームワーク。学生一人ひとりに得意や不得意があるなか、互いに助け合いながらケーキを完成させてほしいですね。仲間と協力してクオリティの高いケーキを作った経験は、卒業後、現場で必ず役に立つからです。学生個人の技術向上には、本校の特長である「毎日つくる実習」が役立っています。例えばシュークリームの作り方を学ぶ場合、初日はシュークリーム、翌日はクッキーシュー、明後日はエクレアと段階的にレベルアップ。技術の習得を確認するチェックテストに全員合格した後、次の実習に取り掛かります。
「Wライセンスシステム」の中でも特徴的なのは「ブライダルマスタークラス」です。坂口先生は自身の経験を活かしてウエディングケーキの製作はもちろん、新郎新婦をモデルとしたマジパン人形の作り方まで教えています。同クラスの実習では、グループワークの「オーダーウエディング」を実施。班ごとに決めたテーマに沿って、別の班がウエディングケーキを作成します。どうすれば希望どおりのケーキに仕上がるか、知恵を出し合い、技術を駆使して挑戦。完成した喜びと達成感は、一流のパティシエを目指す最高のモチベーションになります。
料理やお菓子は、人々を笑顔にし、幸せな空間を届けます。なかでもケーキは格別な存在で、贈った人・贈られた人のどちらも幸せにします。その間にいるパティシエは、両方の幸せを感じる素晴らしい職業です。
専門分野:製菓
専門学校にて調理と製菓を学んだ後、ブライダル企業に就職。結婚式場で調理師を7年、パティシエを5年経験する。一生の思い出に残る料理を提供する中で、特に衛生管理の厳しさを体得したという。自身の姉が結婚式を挙げた際、技術の集大成としてウエディングケーキを制作。これを節目に、製菓の教員へと転身を果たす。マジパン細工に力を入れ、ジャパンケーキショーで銅賞を受賞。