自衛隊の航空管制官として勤務した後、現在は海上自衛隊の福利厚生を扱う部隊に所属しています。主な業務は多様な隊員の福利厚生に直結する新しい施策の企画立案、実行をはじめ、官舎施設の維持管理、退職金の計算などです。隊員がより良く勤務できるよう支えるのが仕事で、班長として5名ほどの班員を取り仕切っています。部隊の福利厚生に直接影響を与える施策を、自ら決めることができるのがこの仕事のやりがいです。また、十数年先を見据えた官舎に関するプロジェクトを任されているので、その際に必要となる法律に関する知識も習得しながら取り組んでいます。
小学校低学年のときに観たドラマに影響を受けて、パイロットという職業に興味を持ちました。その後は一貫して、パイロットになるためにどのような進路を歩むべきかを考えていたので、周りの人に比べると常に先のことを考えていたように思います。民間企業のパイロットを目指し、たくさんの知識を吸収しようといろいろなものを調べていました。東京工学院を選んだのは、本格的なフライトシミュレータがあり専門分野に特化した勉強ができると思ったのと、同じ志を持った人たちと一緒に学べることに魅力を感じたから。入学後には実際に業界で活躍していた先生方から直接指導を受けることができました。
担任の先生が本当に親身になって人生設計を考えてくれました。入学当初は民間企業のパイロットになることしか考えていませんでしたが、それ以外にも空に関わる仕事にはいろいろな道があることを教えてくれたのが先生でした。おかげで視野が広がり、自衛隊でパイロットを目指すことに。ただ卒業させて終わりではなく、学生一人ひとりの適性を踏まえてベストな道を示してもらったのは本当に大きかったです。また英語についても専門学校時代にしっかり学んでいたことが役に立っています。航空管制へ進路を変更した際も、業務で英語を使うには困らない知識を学生時代に得られていたからこそ、決心ができました。
海上自衛隊 勤務/航空学科/2012年卒/「航空に関することを積極的に調べて勉強するのが好きでした」と話す井上さん。パイロットに憧れた幼い日から、一貫して航空業界を目指してきたそう。夢を叶えるために入学した東京工学院専門学校で航空業界を知る先生方に出会い、さまざまな道があるということを教わり、その中から選んだのが現在の自衛官の道だった。「先生方が視野を広げてくださったことが今の自分につながっています」と当時を振り返ってくれた。