非常勤講師として私は、歯科技工実習を担当しています。国家試験では技術の定着度も重視されるため、実習では実技試験も想定した指導を心がけています。中でも私が指導している「ワイヤー屈曲」は、歯科医療の現場では、入れ歯や歯科矯正装置をつくる上で重要な技術です。授業では、現在も勤務している矯正歯科技工物専門のラボラトリーで日々磨いている技術・ノウハウを伝え、国家試験はもちろん、現場でも活かせる技術を身につけられるようにしています。
他にも私自身がこの学校の卒業生であり、学生と年齢が近い分、質問がしやすい雰囲気づくり、学生一人ひとりに寄り添った授業も大切にしています。今後はモノづくりの楽しさを味わえ、人のお役に立てるやりがいがある歯科技工士という仕事の魅力も伝えていけたらと考えています。
先生が歯科技工実習で教えているのは、「ワイヤー屈曲」。実習では、国家試験の実技試験を想定して、金属でできたワイヤーを答案用紙の図の通りにプライヤーという道具や指を使って曲げていくという流れで、指導されています。「本校は3年制のため、2年制の学校と比べて時間にも余裕があり、しっかり技術を身につけられます。私の授業でもたっぷり時間をつかって何度でも練習してもらえるようにしています」と先生。現在も現場で活躍する先生の的確なアドバイスを受けることで、卒業後も活かせる技術が身につくことは間違いありません。
モノづくりができる歯科技工士に興味がある、やってみたいという思いがある皆さん。本校なら先生やクラスメイトが困った時はいつでも支えてくれますよ。その夢を実現するために、まずは一歩を踏み出してください!
専門:歯科技工実習
東洋医療専門学校 歯科技工士学科を卒業後、矯正歯科技工物専門のラボラトリーに就職。患者様一人ひとりに合わせた歯科技工物や歯科矯正装置の製作に携わる中で現場経験を積む。その経験を活かし、2023年より、母校で非常勤講師として、学生の指導に携わる。授業では、歯科技工実習を担当している。