健康づくりをテーマに、睡眠と運動を関連づけた研究を続けています。運動をした後の睡眠時脳波を測定するなどの手法を用いて、どんな運動をしたら睡眠の質が改善できるのかを解析します。睡眠は、1日の約1/3を占める人間にとって重要な行動。質のいい睡眠がとれれば生活の質が向上し、健康維持にもつながります。超高齢化が進む日本が、いきいきとした社会づくりをおこなう上では、高齢者が運動を楽しく続けられ、健康づくりができる環境が大切です。地域と連携したイベントを企画し、学生とともに全道各地で活動しています。イベント会場にはいつも笑顔があふれ、地域の方と学生が双方向で有意義なコミュニケーションを楽しんでいます。私たちの地域活動が高齢者の「生きがい」にまでつながってほしいと願っています。
介護予防、認知症予防が学びの大きなテーマになっています。授業やゼミでは、学生が運動を通して地域の方とふれあう機会もあります。冬の屋外で楽しめる「ゴルポッカ」というローカルスポーツの普及もその一つ。子どもから高齢者や障がい者まで楽しめるスポーツで、授業にも取り入れています。また、健康運動指導士という資格取得にも挑戦できます。高血圧や糖尿病などの健康リスクを抱えた人に、効果的な運動をオーダーメイドして指導する専門家です。学生には運動の楽しさを伝えられる担い手として、地域に貢献してほしいです。
運動は、大切なコミュニケーションツールになります。そして人を笑顔にします。あなたの得意な分野を活かして介護や福祉の現場に関わってください。誰もが幸せや豊かさを感じられる社会を一緒に築きましょう!
専門分野:睡眠学 健康科学 認知症予防/平成8年北海道大学教育学部卒、平成10年北海道大学大学院教育学研究科修士課程修了、平成13年北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程修了(博士/教育学)、平成14年北海道浅井学園大学(現北翔大学)生涯学習システム学部健康プランニング学科講師を経て、平成26年北翔大学生涯スポーツ学部健康福祉学科教授、現在に至る。