私にはお笑い芸人として3年間活動していたという変わった経歴があります。お笑い芸人は辞めましたが、現在も笑いやユーモアの研究を行い、学問として『人はなぜ笑うのか』について追求しています。笑いとホスピタリティをどのように結びつけたらよいのか。私が導き出したのは「楽しさを共有するサービス」です。楽しさであれば、それを生むために笑いの研究は役立ちそうです。すでにテーマパークでは、利用者を楽しませるサービスが見られますが、それを活用する業界はまだ多くはありません。状況や相手を選ぶことも確かですが、私は、その場が楽しくなる「おもてなし」という視点から今あるサービスをアップデートしていきたいと考えています。
ゼミでは、コミュニケーション学を通して、現代社会の人間関係や心理、社会との関係について考えます。コミュニケーション学は、友人関係、家族や親子、恋愛などはもちろん、ネット、スマホ、SNS、メディア、さらには文化・社会と私たちの関係のように多岐にわたります。学生の関心に合わせ様々なテーマを扱い、掘り下げながら、多くの疑問やアカデミックな切り口から関心を持ってもらいます。また、発表やディスカッションを通し、プレゼンテーション力、他者への関心にも興味を持つ力、傾聴力などが培われるよう訓練しています。
西武文理大学の強みは、実務家教員が多いことです。先生方から経験談を授業で聞くことができるのは、楽しく、貴重な時間となります。また少人数制のゼミも落ち着いた雰囲気で、一体感の中で勉強できます。
専門:社会学、コミュニケーション学
略歴:東京経済大学コミュニケーション学研究科 博士後期課程単位取得満期退学、2007年より着任。1999年から2002年まで、吉本興業にて漫才師としてタレント活動。研究テーマは、広くは「若者たちのコミュニケーション」。特に、キャラクター、笑い・ユーモアについての調査などをフィールドワークを通して研究している。