
大学院時代、緩和ケア病棟でボランティアを経験しました。人生の最期を迎えるご本人やそれを見守るご家族、ケアに当たる看護師たち。「この現場で心理学をどう活かせるか」と考えるようになりました。それが、大切な存在を失ったときに生じる深い悲しみ=グリーフに焦点を当てた近年の研究にもつながっています。自分自身、遺族会で活動しながら、全国の遺族会に出向いて支援者たちの声を聞き、どのようなサポートができるか考察しています。グリーフという言葉の認知度がまだ低いこともあり、大切な人を失っても助けを求めること自体思いつかなかったり、サポートの場につながれない人も多くいます。研究や実践を通じてグリーフの認知度を高め、誰もが必要なときに安心してサポートに手が伸ばせる、グリーフに優しい社会づくりに貢献したいです。

知的好奇心こそが学びのパワー。それぞれの関心が研究の出発点になると考えています。
学生が興味・関心を持っていることのすべてが、ゼミでの研究対象になります。たとえば、スポーツであったり、推し活であったり。テーマに沿った論文を探してみんなで読み、ディスカッションをします。その時に宇野先生が心がけているのは「自分の日常生活で結びつくエピソードある?」などと質問することで、研究テーマを日常生活や自分の体験と結びつけること。すると学生たちからは「部活でこんなことがありました」などと身近な例が出てきます。そうした対話を重ねながら研究の方向性を定め、卒論につなげていきます。

ゼミでも一般の授業でも、学生の意見を引き出すように心がけています。
心理学は我々の生活を幅広くカバーできる学問です。カウンセラーなどの心理職に就かなくても、社会でいかせる知識が身につきます。自分や他者の心を知り、大学生活を通してあなたの世界を広げてみませんか?
資格:臨床心理士・公認心理師
略歴:2022年3月 東北大学大学院教育学研究科 博士課程後期3年の課程修了(博士教育学)。
2021年4月~2023年9月日本学術振興会特別研究員(DC2-PD)、
2023年10月~東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター助教を経て、2025年4月より現職。
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