哲学・倫理学の講義で、学ぶことの面白さや考えることの楽しさを教えている南先生と、哲学に情熱を注ぐゼミの学生さんたちにお話を伺いました。
哲学は「将来にこう役立つ」という知識とは違い、難しい問題について考えたり、わからないことを追求していく学問です。哲学書のテキストに向き合って、何度も読み返してやっとわかるという達成感が魅力。授業では、安楽死や臓器移植など生命倫理の問題も取り上げています。正しい答えを出すのではなく、学生たちがさまざまな視点で考えることで、社会におけるこの問題の難しさを知ってもらうことが大きな目的です。
高校までの勉強と違い、自分の興味のあることを学んでいる実感を得られるのが哲学の魅力です。自分の考えとは全く違う意見の学生もいて、さまざまな価値観や考え方を知ることができるのも刺激があり楽しいです。南先生は、空いた時間にふらっと研究室に行って、哲学の話だけでなく、近況を話したり雑談したりと、気軽に頼れる存在ですね。この先も学生生活を存分に満喫して、興味のあることにどんどん挑戦していきたいです。
哲学には世界の見え方を変える変える力があることを知りました。特に「対象は意識に従う」というカントの言葉に、はっとさせられました。この魅力を共有するために南先生の最初の授業の直後にさっそく研究室に伺い、もっとお話しさせてくださいと伝えて、快く対応いただいたのが嬉しかったです。今後は大学に編入して、哲学をさらに深めていったり、ギリシャ語を学んで原典を読むことが目標です。