小さいころはケーキを作るよりも食べることが大好きで、ワンホールを半分、一人でぺろりと食べてしまうほどでした。幼稚園の卒園アルバムに「夢はケーキ屋さんになること」と書き、そこからずっと目指しつづけ、本校を卒業後、念願のパティシエとなり、10年ほど洋菓子店で経験を積みました。実際の現場は、早朝から始まり、力仕事も多く、またメーカーなどの企業に入った場合は大勢のスタッフと協力しながら作業を進めることが多いです。繁忙期は目が回るほど大変ですが、予定どおりにケーキを仕上げ、それがお客様のもとに届き、「美味しい」と言っていただけたことが何よりも嬉しかったです。また、季節ごとに旬の果物を使うため、四季を感じられるのもパティシエの魅力。そのようなパティシエならではの感動を学生の皆さんに伝えていきたいです。
製菓実習のアシスタントとして、実習を行う講師がスムーズに授業を行えるようサポートをしている。実習中は、講師の動きや工程などに目を配り、先を予測した高野先生の行動にも注目。現場に出てから上司や先輩と一緒に働く際のお手本となるだろう。また、学生生活や就職活動などで悩む学生の相談にも応じている。「何事も元気よくはきはきとした態度と、コミュニケーションで乗り越えられます。周囲の人と意思疎通を図り、協力する姿勢が伝われば、どんな場面も楽しくなるということを伝えたいです」と高野先生。
ケーキ作りに興味がありましたら、ぜひ挑戦してほしいです。本校はエコール・ヴァローナ(フランスのチョコレートメーカー)など、外部の講師から学べる貴重な機会も豊富。たくさんの発見があります。
専門分野:製菓/ベルエポックを卒業後、札幌を拠点とする洋菓子店「きのとや」に勤務する。厨房内を指揮するリーダーを務めたこともあり、そこでコミュニケーション力やチームで作業する力などを養う。パティシエとして身につけた知識を「教える」という立場で活かしたいと考え、2020年より札幌ベルエポック製菓調理専門学校教務部に転職。よき先輩として、夢の実現を目指す学生たちを支えている。