作業をとおして日常生活ができるように支援する作業療法士に興味を持ち、関西医療大学へ進学。リハビリテーションに必要な対話力を養い、希望する病院に就職した田井さんにお話をお聞きしました。
作業療法士はリハビリの知識や技術を、患者様に分かりやすく伝えることが大切です。作業療法学科は1学年40名の少人数制で、先生との距離が近く質問や相談がしやすい環境。医療分野は専門用語が多いですが、「分からないことはすぐに聞く」姿勢で臨み、主体的に授業や実習に関わることでコミュニケーション力を高められました。臨床経験豊富な先生から専門知識や技術だけでなく対話力も学び、成長できたことに感謝しています。
成長のきっかけになったのは、3・4年次の評価・総合実習。実際の臨床現場では講義で学んだ疾患の症状とは異なる所見がみられることもあります。実習に取り組み、座学で学んだ医学知識や基礎作業療法学の理論を、点ではなく線で考えることができるように。コロナ禍で長期実習は叶いませんでしたが、各学問領域に合わせた最新の施設・設備が学内に完備されていたおかげで、現場に近い環境で学べたことが大きな自信となりました。
「自分で食事を作りたい」「仕事に復帰したい」など、その方によって目標も変わります。そのため、職場や家庭内での役割や生活の様子などを把握して、一人ひとりに必要な作業療法を考えることが重要。リハビリの際には、患者様に専門知識や技術を分かりやすくお伝えし、一日も早く安心して日常生活が送れるように支援する作業療法士になりたいです。