私は動物危機管理学科を卒業後、大学院に進学し、学部生のころからやっていた2つの研究に引き続き取り組んでいます。ひとつは淡水魚の屋内での養殖技術に関する研究、そしてもうひとつは、銚子の海にイルカがやってくる理由をテーマに、ドローンを使った水生生物の生態モニタリング手法に関する研究です。新しい知識を発見するために、現在まで解明されていることをリサーチし、調査や実験を行い、先生方からもアドバイスをもらいながら考察していくことに、とてもやりがいを感じています。
私は、海の無い県である山梨県の出身です。中学生の頃に、県のプログラムで八丈島で一週間ほど合宿をし、その際にシュノーケリングをさせてもらったことがきっかけで海のことに興味を持つようになりました。千葉科学大学に入学したのは、水生生物について学びたかったこと、そして養殖の研究やフィールドワークに特色があることが理由です。学部時代に研究に取り組んだことで、この研究をもっと深めて続けていきたい、そして自分の知らない分野について知識を身につけていきたいと思い、大学院に進学する道を選びました。
海に興味があって動物危機管理学科に入りましたが、入学当初は動物に関する知識はありませんでした。ですから、私が主に学んだ水生生物だけでなく、畜産や動物看護、実験動物など、幅広く動物に関する基礎的な内容を学ぶことができてよかったです。例えば学内では実験動物の管理や解剖についても学べましたし、学外実習としては農業高校で家畜の飼育や生産についても学びました。講義の中でドローンの資格を取得できたことも、現在の研究に役立っています。学科が分かれていてもおかしくないくらいに様々な専門性を持った先生方がいらっしゃるので、研究に関する学科内でのディスカッションも、様々な観点から指摘を頂けるのが刺激的でした。
千葉科学大学大学院 危機管理学研究科 修士課程 在籍/危機管理学部 動物危機管理学科/2023年卒/山梨県出身。学部時代は基本的な調査方法や研究の組み立て方、データの扱い方を学び、「フィールドワークが好きな人、自ら研究を進めていきたい人にはお薦めできる環境です」と学校の魅力を語る。趣味はシュノーケリングで、暖かい時期には大学の目の前にも潜っているそう。学内でも水槽を管理して、イモリやエビを飼育している。