私が働いているのは、脳に関わる病気の治療と心臓血管病・心臓病などの高度な循環器治療に特化し、心臓移植も行なっている病院です。私は乳幼児から中学生までの小児の患者さまの看護を担当。仕事では、お子さんの要望や思いをいつも聞くようにしています。でも赤ちゃんの場合は、泣き方や表情から感情を読み取らないといけませんから、難しいですね。嬉しいのは、心臓移植を待って入院していたお子さんが移植手術を終え、元気に退院していった時。まだ小さいのに何年も入院し、不安な気持ちとずっと向き合ってきたお子さんを日々看護師として支え信頼関係も築く中で、手術後、お子さんが笑顔で退院していく姿を見るのはとても感慨深いですね。
もともと子供と関わる仕事がしたいと思っていました。そんな私が看護師になりたいと思ったのは、看護師である祖母から色んな話を聞いていたのと、中学の時に年の離れた妹が病気で入院し、当時私は「妹のために何もできなくて悔しい」と感じたのがきっかけ。そこから小児科の看護師になりたいという具体的な目標ができました。大阪医療看護専門学校に入学を決めたのは、国立病院機構大阪刀根山医療センターが隣接していて実習ができること、それに学校内も看護実習室や在宅看護実習室など、施設が綺麗で充実していることでした。最終的にオープンキャンパスで先輩の話も聞いて、「この学校しかない!」と感じ、入学を決めました。
学生時代で印象深いのは、臨床実習で実際に患者さまと関わり、幅広い年齢層の方とのコミュニケーションの取り方を学べたこと。特に小児看護の実習では、お子さんはもちろん、付き添いの保護者の方と接することができたため、両方の気持ちを理解する力が身について、勉強になりました。大阪医療看護専門学校では、成人から老年、小児など、幅広い看護領域を実践的に学べることで、自分が将来進みたい看護領域や看護師像を明確にできたのは本当に良かったと思います。先生方も学生1人ひとりの希望する就職先やその先のキャリアの相談に乗ってくれました。私の場合、「森下さんの考えに一番合っている」と勧めていただいのが今の病院でした。
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター勤務/看護学科/2022年卒/大阪医療看護専門学校入学前から、看護師として小児医療に携わりたいと考えていた森下さん。学校では、学内での実習をはじめ、臨床実習でも成人看護や老年看護、小児看護に関わる病院で実践的に学んだ。現在は、国立循環器病研究センターで小児を担当する看護師として、心臓病など思い病気で苦しむ子どもたちに寄り添い、支えている。