恋に不慣れな女子高生P子の恋愛実況中継【3回目テスト期間中の図書館勉強デート編】
みなさん、恋の駆け引きしてますか?
男性の狩猟本能を掻き立てるような駆け引き上手な女になりたいものです。
これは恋に不慣れなP子が、恋の神様マハカラに助けられながら、恋愛を成就させるために試行錯誤しながらデートをするお話です。
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今週はテスト期間。
P子「はぁ、会いたいなぁ。これが恋煩いってやつかしら。さすがにテスト期間にデートに誘うのは迷惑だよね…。ってゆうかそもそも私、数学がやばすぎてデートしてる暇なんてないんだったあああああ」
マハカラ神「P子よ、勉強もデートにしてしまえばいいではないか。」
P子「なるほど!一緒に勉強すればいいのね!そういえば彼、数学で学年トップだったわ!勉強も教えてもらえるから一石二鳥…!さっそく誘ってみよっと。」
P子「場所はどこがいいんだろう?家に呼ぶのはまだ早いわね、きっと引かれてしまうわ。やっぱり図書館かな。」
マハカラ神「学校の近くの図書館だと知り合いがたくさんいそうじゃのう。」
P子「確かに…彼君は私なんかと一緒にいるところを知り合いに見られたら恥ずかしいかもしれない…。」
マハカラ神(ネガティブ!w)
悩んだ末、バスで片道180円で行ける隣町の図書館にすることに。
~当日~
P子「テスト期間中なのに誘ってごめんね、数学が全然分からないから教えてほしくて……」
彼「もうテスト勉強はだいたい終わってるから大丈夫だよ。」
P子(まじかよ)
向かい合って座るP子と彼。
マハカラ神「対面で座るのは相手に対する反発心が潜在心理にあることを意味しているのじゃ。だから対面で座るよりも、横並びで座ったほうが距離が縮めやすいぞ。」
P子「ここの問題教えてほしいんだけど…」
教えてもらうという名目で、さりげなく彼の隣に座るP子。
彼「ここがこうで、こうなるから……わかった?」
マハカラ神「ここで、男性を喜ばせる『さしすせそ』じゃ。『さすが』『信じられない』『すごい』『そうなんだ』を使って相手を褒めるのじゃ。」
P子「彼君すごい!教えるの上手すぎて私でも信じられないくらい簡単にできた!さすが数学学年トップだね!」
彼「いやいや、全然そんなことないよ!P子ちゃんの飲み込みが早いんだよ。」
マハカラ神「余談だが、昔は狩りが主な仕事だった男性は、獲物との距離を測るため空間認識能力が高まった。それに対して女性は、家にいて村のコミュニティー内で協力して生きていくために周りとの関係を構築する役割だったから、感情を読み取る力が高まった。だから男性のほうが数学が得意で、女性のほうが国語が得意っていう説があるぞ。」
~~♪
閉館時間の合図である蛍の光が、館内に流れ出した。
P子「超久しぶりに頑張って勉強したらお腹空いた~!せっかく隣町まで来たから、最近出来たクレープ屋さんに寄って帰らない?教えてくれたお礼にごちそうするから!」
彼「ほんと!?やった!」
彼と一緒にいれたし、数学の勉強もはかどったし、使ったお金も1000円以下、帰りのバスでも隣に座れて大満足のP子。テスト期間も悪くないなと生まれて初めて思うのでした。
~次回へつづく~
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大学生ライター
ちさと
新潟県産の早稲田大学文化構想学部生。動物デザインの物が大好きで、部屋はことりの大きいぬいぐるみだらけ。人生最後の日に食べたいものは鳥皮餃子です。