私大医学部を受験するなら知っておきたい受験方法【ミニコラム】

私大医学部の入試には一般入試のほかに、センター入試利用試験や推薦、AOなどの種類があり、それぞれ試験内容や時期も異なります。これらの試験をいくつか組み合わせて受験することもできます。私立大学医学部を受験する人は、まず入学試験の種類について知っておきましょう。

最も受験生が多い一般入試

私大医学部の受験方法で最も多いのが一般入試(前期)です。一部の学校を除き、一般入試には一次試験と二次試験があり、一次試験では学科、二次試験は一次試験合格者対象で面接や小論文などが行われます。一般入試の一次試験が行われる時期は、1月下旬から2月中旬にかけて。センター試験直後から、ほとんどの私大医学部が一斉に試験を行うため、連日試験が続くこともあります。一次試験の合格発表から数日後には二次試験が行われるので、場合によっては一次試験と二次試験が重なってしまうこともあり、スケジュールに注意が必要です。一般入試後期試験は2月中旬~3月下旬に行われますので、日程をカレンダーに書いて受験勉強の計画を立てておきましょう。

センター試験利用入試

私大医学部の約半数以上は、「センター試験利用入試」を行っています。大学により科目が異なり、受験科目が英語、数学、理科2科目という大学と、基本の3教科に現代文が追加される大学、国語と社会が追加される大学の3つに分かれます。ほかに、得点の高い順に3科目を選ぶという大学も。センター試験の得点のボーダーラインは85%以上だと言われています。大学により募集人数の枠がありますが、私大医学部の一般入試で行われる科目以外の国語や社会で高得点が取れるという人は、受験方法の一つとして考えてみるとよいでしょう。

早い時期に始まる推薦入試やAO入試

【推薦入試】

推薦入試は11月中旬~12月上旬にかけて行われます。26歳以下であることや、現役生または一浪生であること、評定の平均値が学校の定める水準以上である場合に推薦入試を受けることができます。学校により推薦の条件は異なり、指定校のみや一般公募などがあるので、進学したい学校の推薦条件を調べてみるとよいでしょう。条件を満たせば、推薦入試を受けてみるのもおすすめです。

【AO入試】

推薦入試よりも早く、9月下旬頃から始まるのが金沢医科大学と獨協医科大学で行われているAO入試と呼ばれる試験です。これは、従来の入学試験では選考が難しい、個性や意欲を持った学生を入学させるための試験。選考方法は大学によって異なりますが、一次試験と二次試験からなり、適性検査や書類選考、小論文、面接などが行われます。

さまざまな試験を組み合わせて賢く受験しよう

ここに挙げた試験以外に、短大や高等専門学校、大学卒業者向けの編入学試験を行っている学校もあります。実施している大学も募集人数もわずかで条件もさまざまですが、やはり医学部に行きたいという場合は検討してみるとよいでしょう。私大医学部受験は一般入試だけではなく、他の受験方法も賢く利用するのがおすすめです。