今や先生のアドバイスなくして志望校は決められない!?

「将来はどんな仕事に就こう?」「自分が学びたい分野って何だろう?」「自分の希望を実現するにはどの学校に進学するのがいいんだろう?」などなど、高校生が進路を決めるまでにはいろいろな段階があって、そのつど考えなくてはならないことがたくさんある。

 

高校生が自分一人で考えて結論を出すのは大変なので、何らかの情報源から必要な情報を集めたり、身近な相談相手にアドバイスをしてもらったりすることが多いはず。では、それぞれの段階で、高校生はどんな情報源や相談相手を一番頼りにしているのだろうか?また、その傾向はここ数年で変化があるのだろうか?

 

リクルート進学総研が実施した調査(「進学センサス2013」2013年7月)の結果をチェックしてみよう。

 

●進路選択の各段階で最も影響を受けた情報源や相談相手
(2013年調査と2009年調査の比較)

 

ステップ1 将来の仕事について考え始めた時期
2013年 1位 家族  2位 高校の先生
2009年 1位 家族  2位 進学情報誌

 

ステップ2 学んでみたい分野を考え始めた時期
2013年 1位 進学情報誌  2位 家族
2009年 1位 進学情報誌  2位 家族

 

ステップ3 学んでみたい分野を決定した時期
2013年 1位 進学情報誌  2位 高校の先生
2009年 1位 進学情報誌  2位 家族

 

ステップ4 どんな学校があるかを調べ始めた時期
2013年 1位 進学情報誌  2位 進学情報サイト
2009年 1位 進学情報誌  2位 高校の先生

 

ステップ5 興味をもった学校の資料請求をした時期
2013年 1位 進学情報誌  2位 進学情報サイト
2009年 1位 進学情報誌  2位 進学情報サイト

 

ステップ6 最終的に入学した学校に関心をもった時期
2013年 1位 高校の先生  2位 進学情報誌
2009年 1位 オープンキャンパス  2位 学校案内・パンフ

 

ステップ7 第一志望校を受験校に決めた時期
2013年 1位 高校の先生  2位 オープンキャンパス
2009年 1位 オープンキャンパス  2位 高校の先生

 

どんな仕事に就きたいかを考える段階では、やっぱり「家族」が一番の相談相手。その後、情報収集のステップに入ると、「進学情報誌」が最も頼りになる情報源となっている。このステップ1から5までは、2009年調査も2013年調査も1位の項目は同じ。

 

違いが出てくるのはステップ6と7。志望校の絞り込みに入るこの段階では、2009年調査では「オープンキャンパス」が1位だったが、2013年調査では「高校の先生」が1位となっている。ここに来て、大事な決断の段階で先生の存在感が高くなっているのはなぜなのだろう?

 

「学部・学科や入試制度が年々多様化しているため、オープンキャンパスに参加しただけでは判断が難しくなっているということが考えられます。オープンキャンパスで情報収集や比較検討をし、最終的に高校の先生など身近な人のアドバイスで決定する高校生が増加しているのではないでしょうか」(リクルート進学総研)

 

確かに情報量が増えれば増えるほど、「決める」のは大変になる。そんなときには、自分をよく知ってくれている高校の先生のアドバイスが頼りになるというわけだ。「オープンキャンパスはいくつも参加したけど目移りするばっかりで…」なんて悩んだときは、ぜひ担任の先生や進路指導の先生に相談してみよう!

 

●リクナビ進学「オープンキャンパスに行こう!」コーナー