先輩に聞いたAO入試失敗談! 面接でこんなこと聞かれました!
いろいろな進路を模索して、あこがれの大学の短期大学部にAO入試でチャレンジするという道を選んだ先輩。
結局、準備不足でAO入試では不合格に。その後、一般入試で合格を勝ち取った。
「AO入試の面接はどんな雰囲気だったか?」
「受かるためにはどうすればよかったか?」
など、経験者にしか語れない本音を聞いてみた。
■話を聞いた先輩■
はるか。青山学院女子短期大学の1年生。3年生の7割(350人/500人中)が付属大学に進学する私立高校に通っていたが、他大学でやりたいことを見つけ、外部受験を決めた。
特技はダンス。高校時代はダンス部の副部長で、全国大会に出場した経験がある。
Q.いま通っている短期大学を受けようと思ったのはなぜ?
「付属大学がある高校に通っていたんですが、その大学では学びたい分野がなく外部受験を考えたのがきっかけです。
携帯販売のアルバイトを通して『モノを売る』ということに興味をもちはじめ、高校卒業後は商学や経営学を学びたいなと思っていました。
さらに、高2と高3のころは哲学と社会学の本をよく読んでいて、そこで分かったことが、『自分でも気づかずに偏見をもっている』ことがあるということ。
そんな内容を何冊かの本で読んでいるうちに興味が出てきて、経営のことも社会のことも幅広く学べる大学と学部はないかと探したところ、青山学院大学にたどり着きました。」
「それと、バイト先にたまたま在校生の先輩がいて、雰囲気がとても華やかだったのと、学校がある渋谷も好きということ。
校門もすてきで、あの有名なイチョウの並木を通りたいというあこがれがあり、志望校に決めました。
ただ、行きたいという気持ちは強かったのですが、英語が大の苦手だったため、4年制の方の受験は難しい。
担任の先生に相談すると、募集人数は少ないものの短大から大学に編入できることを知り、それに賭けようと思ったんです。」
Q.AO入試のために準備したことは?
「実は、直前まで、4年制の一般受験に絞るかどうか迷っていたんです。
夏休みも苦手な英語の勉強ばかりしていました。
けれども、前年の倍率が低かったことや、学校の成績も悪くなかったので、もしかしたらAOでいけるかもしれないと思い直しました。
結局、AO入試を決断したのは3年生の10月。
本番まで3週間、毎日2、3回ずつ600~800字の小論文を書く勉強をしました。
学校でも小論文の授業をしてくれて、書くと15分で添削してくれたのでよかった。
そして、本当に受験を最終決定したのが出願締め切りの3日前で、3日で自己PRを書き上げました。
今思うと、無謀でした。やはり、もっと早くからしっかり調べておくべきでしたね。」
Q.面接当日の様子を教えてください
「試験は国語と面接。国語は漢字と現代文の基礎問題と小論文で、傾向は過去問と似ていました。
小論文は「今の時代、科学をどう活かすか」というようなテーマで600~800字。
面接は先生2人と私1人。
7、8回練習していたおかげで、受け答え自体は落ち着いてできました。
答えるべきことは丸暗記ではなく単語で覚えたので、その場で話すべきことを考えながら話せたこともよかったと思います。
ただ、高校在学中、体調不良で月1、2回学校を休んでいたのですが、欠席の理由を聞かれたりしたのが、かなりきつかったです。
編入希望について話したときも、「なぜ4年制の一般受験をしないのか? 楽をしたいからか?」というようなことを聞かれて、核心をつかれた気がしました。回答内容のつめ方が足りませんでした。」
Q.面接中、気をつけたことは?
「私の前に面接を受けている人が、ぼそぼそとした声で話すのが聞こえていたので、自分の番の時は元気に受け答えしようと気持ちを盛り上げて臨みました。」
受け答えはハキハキできたものの、結果、AO入試では残念な結果に。
「やはり準備不足でした。
特に小論文は、もっと早くからAO入試を見据えている友達は、夏休みから時間を作って徹底的に対策していたので、結果は当然だと思っています。」
その後、はるかさんは一般入試で短大に合格した。
「短大の一般入試は、苦手な英語を選ばずに受験できたので、合格できたのだと思います。
AOで合格するしかないと思い込んでいたけれど、一般も受けてみてよかった。
これから英語の勉強を頑張って、4年制への編入を目指します。」
Q.高校生にアドバイスを
「本当に行きたいという学校が決まっている人以外は、いろいろな学校に目を向けて悩んでほしい。
私の場合、クラスの7割が付属の大学に進学するので、『4年制の大学しかありえない』という雰囲気だったので悩んだけれど、結果的には良い短大に入れたと思うし、充実して勉強できています。
高校時代にいろいろなことに興味をもって、もっと知りたいと思う学問を見つけて、それが勉強できる学校に入ったからだと思います。
選択肢の数と種類は本当に人それぞれ。できるだけ視野を広くもって、自分に合った学校を見つけてください。」
「4年制大学が当たり前」と思っている人も、もう少し早いうちから視野を広げてみると、違う進路が見えてくるかもしれない。
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