学校推薦型選抜・総合型選抜を受験するなら必見!面接のNG&OK回答例


大学・専門学校などの学校推薦型選抜・総合型選抜を受ける予定の高校3年生にとって、ドキドキものなのが面接。

「どう答えていいのかわからない…」「ついうっかり変なことやマイナスの印象を与えることを言ってしまわないか心配…」という人も多いのではないだろうか。

そんなキミのために、学校推薦型選抜・総合型選抜の豊富な指導実績をもつスタディサプリ講師の神崎史彦先生に推薦・AO入試の面接でよくある質問に対するNG回答例&OK回答例を教えてもらった
【今回教えてくれたのは…】

神﨑史彦先生
総合型・学校推薦型選抜専門塾「カンザキジュク」、カンザキメソッド代表。スタディサプリ講師。
全国各地の高校や大学にて(年間60校以上)、志望理由書・自己推薦書・小論文・面接対策の講義・講演を担当し、延べ10万人以上が聴講。 『ゼロから1ヵ月で受かる 小論文のルールブック』『同 面接のルールブック』『カンザキメソッドで決める!志望理由書のルール【文系編】』『同【理系編】』など著書多数。

質問「本学を志望した理由は何ですか?」



推薦・AO入試を受験予定するなら必見!面接のNG&OK回答例

この質問は定番中の定番。ではまずありがちなNG回答例から。
【NG回答例1】
「高校の先生に勧められたからです」
実際に勧められたのだとしても、この回答では主体性がない印象を与えてしまう。

面接担当者が知りたいのは「本人がなぜ志望したか」なのだから自分の意思を語ろう。
【NG回答例2】
「貴学の伝統を重んじた教育と、社会に貢献する…、あ、えっと、社会に貢献できる人材を育成するという理念?に共感し…(志望理由書を丸暗記して棒読み)」
仮にすらすら言えたとしても、丸暗記のトークは不自然

また、面接担当者は志望理由書を見たうえで質問しているので、まるっきり同じ内容を繰り返しても意味がない

面接では、志望理由書に書いていないことも交えて話そう。

では、次にOK回答例を。
【OK回答例1】
「私は、生まれ育ったこの○○という土地に非常に愛着があり、『地域の発展に貢献する人材を育成する』という貴学のアドミッションポリシーに共鳴したことが最大の理由です。また、オープンキャンパスで貴学の地域プロジェクトに参加した先輩のお話をうかがい、その実践的な教育プログラムにも大きな魅力を感じました」
【OK回答例2】
「高校の探究の授業でSDGsについて調べたり、議論したりするなかで、世界では児童労働など子どもの人権侵害がまだまだ多いことを知り、関心を深めました。こうした問題の解決に取り組んでいくためには、そのための専門的な力が必要です。そこで、大学では人権を中心とした法律について学びたいと思い、自分に合う大学・学部を探していたところ、広く世界の人権問題に目を向け、学部を問わず外国語能力の養成に力を入れている貴学法学部の教育方針に共感し、志望しました」
このように、志望校(学部・学科)の方針と自分のやりたいことが合致していることを自分の言葉で語れるとグッド。

質問「高校生活であなたが特に頑張ったのはどんなことですか?」



推薦・AO入試を受験予定するなら必見!面接のNG&OK回答例

高校生活に関する質問も面接では頻出する。自分ならではのエピソードをいくつか用意しておきたいところだが…。
【NG回答例1】
「2年生の文化祭です。(どんなことを頑張ったのですか?)えーと、クラスのみんなと協力して模擬店をやったことが…」
部活や行事を挙げる受験生は非常に多いが、事前にある程度考えておかないとこのような平凡すぎる回答になってしまう。

また、準備不足だとこんなNG回答をしてしまう可能性も。
【NG回答例2】
「頑張ったというか、興味があったのはダンスです。友達と一緒にいつかチームを作ろうなんて話もしていました。結局、実現はしなかったんですけど…」
焦って質問とは違うことを答えてしまっているパターン。

これはどんな種類の質問であってもNGなので要注意
【OK回答例1】
「英語劇部での活動です。最初は英語もお芝居もまったくできなかったのですが、努力を重ねることで自分が少しずつ成長していることを実感でき、しだいに夢中になっていきました。部活を通して、人間的にも前向きな性格に変わっていったと感じています」
このように頑張ったことで自分がどのように成長できたかまで語れるようにしておこう。
【OK回答例2】
「高校時代はとにかく本をたくさん読みました。現代文の授業を通して知った河合隼雄先生の著書『こころの処方箋』をきっかけに心理学に対して興味を深め、先生の著作やユング、フロムなども読むようになりました。小説なども含めるとだいたい月に10冊程度は読んでいたと思います」

 読書は「頑張ったこと」としては弱いと思う人もいるかもしれないが、そんなことはない。

大学では「本を読む力」は非常に重要なので確実に評価の対象になるはずだ。

しかし、ただ「本を数多く読みました」というだけでは「本当か?」という疑念を抱かれてしまう。

どんな著者の本を読んだのか、月に何冊程度読んでいたのかなどを具体的に語ることが大切。

質問「あなたの長所と短所を教えてください」



推薦・AO入試を受験予定するなら必見!面接のNG&OK回答例

これも準備しておかないと平凡すぎる回答になりやすい質問。
【NG回答例1】
「長所は粘り強さです。短所は内向的なところです(以上)」
聞かれたことに対して一言だけで終わるのは基本的にNG

また、長所に「粘り強さ」などを挙げる人は非常に多いので、これだけではアピール度も弱い

では、この一言にどんな言葉を添えたらいいのだろうか?
【OK回答例1】
「何事も一度始めたらあきらめない粘り強さが長所です。小学3年生から始めた剣道は今でも続けています。短所は多少内向的な性格です。貴学に入学したら、高校にはなかったプレゼンテーションなどの授業を通して改善できるよう努力したいと思っています」
長所に関しては、具体的なエピソードをプラス。一方、短所はエピソードを交えて強調してもマイナスの印象を与えるだけなので、改善策をつけ加えよう。上のように入学後の学びと絡めて回答すると好印象を与えることができる。

また、長所に関するこんな回答は一見、OKに思えるが…。
【NG回答例2】
「長所は誰とでも仲良くなれることです。クラス替えのときもすぐに友だちを作ることができますし、男女問わず友だちの数は多いです」
 もちろん即NGという回答ではないが、高校という狭いコミュニティのなかで「誰とでも仲良くできる」ことは、もっと開かれたコミュニティで多様な人たちと仲良くなれるということとはイコールではない。

今の若者は仲間内のコミュニケーションは得意だが、世代や文化が違う相手とのコミュニケーションは苦手という傾向も、面接担当者はよく知っているからだ。

同じコミュニケーション能力をアピールするのであれば、次のように一言プラスするとアピール度はグッと変わる。
【OK回答例2】
「長所はクラス内で誰とでもすぐに仲良くなれることです。ただ、短所としては、学校外での大人とのコミュニケーションに消極的なところがあります。そこは改善していきたいと考えています」

 課題はあっても、自分を客観視できていることが伝わる回答だ。
 
また、長所や短所は一つだけ挙げるよりも、一つの取り組みに絡めて重層的に語るとリアリティが増す。人の長所や短所は複数あり、それぞれ濃淡があるのが自然だからだ。

だから、次のような回答もグッド。
【OK回答例3】
「部活動や授業でみんなで話し合う際、私自身言葉はよく話すほうですが、自分の発言に関しては常に振り返って、正確な言い方でなかったと思えば訂正しますし、伝わっていないと感じたら図を使って説明するといった工夫をするよう意識しています。ただ、周囲の人に配慮しすぎる性格もあり、議論の流れや場の雰囲気によっては強く意見を表明することをつい控えてしまうこともあります。後から考えると、あそこでは発言すべきだった…と感じることもあるので、『空気を読みすぎない』ことは改善点だと感じています」

質問「本学に入学したらどんなことをしたいですか?」


基本的には素直に思っていることを答えてOKなのだが…。

そうは言っても真っ先にこんな回答をするのはやっぱりNGだ。

推薦・AO入試を受験予定するなら必見!面接のNG&OK回答例
【NG回答例1】
「サークルに入って友達をたくさん作りたいです」
大学・専門学校は学びに行くところ。

サークル活動やアルバイトを挙げたのでは、「ウチの学校に遊びに来るつもりなのか…」と思われてもしかたがない。
【OK回答例1】
「介護福祉士の資格取得を目指して勉強に励みたいです。それと同時に、ボランティアサークルに所属して、実際にお年寄りや障がいを抱えた方々と接する経験を重ね、『人の役に立つ』ことの楽しさや大変さを肌で感じてみたいと思っています」
このように志望校での学びに関連する回答がグッド。

その文脈で語れるのならサークル活動を挙げてももちろん問題ない。
【NG回答例2】
「経済について学びたいです」
学問について語るのはいいのだが、これではさすがにあっさりしすぎ。

経済学について調べたり、学部のカリキュラムをチェックしたりしていれば、もう少し踏み込んだ回答が出てこないとおかしい。

これでは「自分が志望している学部の学問について何も調べてないな」と思われかねない。
【OK回答例2】
「著書に感銘を受けたので、○○教授の授業を受けるのが非常に楽しみです。できれば、○○教授のゼミにも入りたいと考えています。そのほか○○教授の比較経済学の授業、○○教授の開発経済学の授業もぜひ受けてみたいです」
【NG回答例2】と比べると、学びたいことを具体的に語れているのでグッド。

これならカリキュラムやシラバスをよく調べていることが伝わる。

質問「オープンキャンパスに参加してどんな印象をもちましたか?」

この質問に対して非常に多いのが次の回答。

「先輩方がすごくやさしく接してくれたことが印象に残っています」

決してNGというわけではないのだが、高校生としては少し幼い印象を与えてしまうのも確か。

また、次のような回答もありがちだが…。
【NG回答例1】
「施設もきれいで、学食が充実していることも印象に残りました」
もちろん施設や学食もオープンキャンパスのチェックポイントだから、上記の回答が即NGというわけではない。

しかし、これだけで終わってしまっては浅い印象を与えてしまう。オープンキャンパスには模擬授業や個別面談もある。

現地に行ったからこそわかる「人」や「学び」に関する印象をうまく語りたいところ。
【OK回答例1】
「○○教授の模擬授業が非常に印象に残っています。今、現実に起きている問題と学問がどのように関係しているかが理解でき、大学での学びはこのようなものなのかと視野が広がり、貴学で学ぶことにより魅力を感じるようになりました」
【OK回答例2】
「個別面談で自分が学びたいことについてお話ししたら、『それならこういう研究室があるよ』と○○先生の研究室をご紹介いただきました。そのあとすぐに研究室のブースを訪問したところ、まさに自分がやりたいことができそうな研究室だったので、貴学を志望する気持ちや学問への意欲が一層高まりました」

具体的な話ができるほどアピール度は高い

オープンキャンパス参加時にはその点も意識して、積極的にイベントや模擬授業に参加して、感想などをメモをしておくことが大切だ。

質問「併願はしていますか?」

学校推薦型選抜・総合型選抜でも併願OKのケースがある。

面接を受けているのが第1志望なら何の問題もないが、第2志望だったら…。

なんと答えたらいいのか非常に悩ましい。
【NG回答例1】
「専願です」
「第1志望です」
「第2志望です」
ウソを言うのもよくないし、あまりに正直に答えるのも印象が悪い。

「じゃあどう答えればいいっていうの!?」という声が聞こえてきそうだが、実はこんな奥の手が。
【OK回答例1】
「○○専門学校の総合型選抜にもエントリーしています。(両方合格した場合はどちらに進学するのですか?)実は非常に迷っています」

併願していることは正直に伝えるが、第2志望であることははっきりとは言わない。

面接を受けている学校への配慮も感じられるこのような答え方が無難だろう。

推薦・AO入試を受験予定するなら必見!面接のNG&OK回答例

面接では臨機応変さも大切だが、準備も大切。ただし、すでに指摘したように丸暗記ではコミュニケーションにならない。

準備した内容を自然に語れるよう、模擬面接を重ねてしっかりトレーニングをしておこう!

監修/神崎史彦 文/伊藤 敬太郎 構成/黒川 安弥

※2021年6月記事更新


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