看護医療系の先輩に学ぶ!進路選択の見極め術

将来、どういう道に進むのか、決めるのって難しいよね? そこで、 特に人気の高かった看護医療系の先輩に話を聞きつつ、後悔しない進路選択をするときににはどうしたらいいのかご紹介!

進路選択について調査する
名探偵犬 明智ケン五郎
鋭い嗅覚で物事の真偽を見極めるのが得意な名探偵犬。

高2の12月時点での進路先は断トツで看護医療系が人気!


※データ出典:「740人の高校2年生に向けて進路に関するアンケート」を実施。スタディサプリ編集部 実施日時:2023年1月17日

高2の12月の時点で、将来、進みたい学問分野に関する質問では、「看護・保健・衛生」の分野が18.8%と一番だった

ただ進路を絞り込む高3の11月になると、2%ほど希望者はダウン。人気はあるけれど、最終的に進路変更をする人もけっこういるってことが見えてくるね。

看護・医療系に進んだ先輩が高校時代、進路を仮決めするとき、4割近くが「迷った」と回答

データ出典:「医療従事者500人に向けてインターネット調査」を実施。クロスマーケティング調べ、実施期間:2023年10月10日~11日
現在、看護・医療系の仕事に従事する500人に『今の職種を選ぶときに進路はスムーズに決まった?』と聞いたところ、『迷った』と回答した方が約40%も!

4割の先輩が仮決め時に迷っている。

高3になって勉強に割く時間が増える前の今のうちに、しっかり検討しておくことが、後悔を生まない秘訣なのかも。

進路を見極めるための3つの“め”!

進路選択に悩んだときは、3つの“め”で見極めていこう。
①「俯瞰的な目で見る」→自己分析してみる。
将来を考えるときにまずやっておきたいことは、自分を知ること。何が好きで何が嫌なのか、自分の心と正直に向き合って棚卸しをしてね。

②「本質的な目で見る」→優先順位を決める。
仕事選びをするときに大切な優先順位。先輩たちが特に重視した条件4つを軸に、自分にとって大切なものは何か?考えてみて。

③「複眼的な目で見る」→体験を通じて視野を広げる。
自分の視点だけでなく、実際に働く人の話を聞くなど、複眼的な視点が大事。いろいろな形で確かめておこう。


明智のアシスタント
ワンコロくん
フットワークが軽く、情報を集めるのが早い。
「ここからは、“3つのめ”について詳しく説明していくね!」

①「俯瞰的な目で見る」→自己分析してみる。

自分の「好きなこと」を書き出してみよう!




これまでやってきたこと(習い事、勉強、部活、何でもOK)のなかで自分が好きで夢中になれたことは? 運動、人と話すこと、読書が苦にならない…など、思い浮かんだものは何でもいいので一度、ノートに書いてみて。
 \ 先輩VOICE/
・人と接するのが好きなので、医療系でもコミュニケーションが多く取れる仕事を選んだ。(歯科衛生士・27歳・鹿児島県)

・人のお世話をするのが好きだった。やりがいのある仕事がしたかったから、好きなことができる仕事を選んだ。(看護師・31歳・埼玉県)

自分の「強み」を洗い出そう!




人には強みも弱みもあるけれど、せっかく仕事をするなら強みを生かすのがおすすめ。

「細かい作業が得意」「初対面でも物おじしない」など、自分の強みは何か? 過去の経験から考えてみて。また、意識していない自分の強みがわかるかもしれないので、積極的に家族や友人にも聞いてみよう。
 \ 先輩VOICE/
・人よりも記憶力がいいところが強みだったので、医師の道へ。(医師・47歳・福島県)

・手先が器用だったので、歯の治療もうまくできるのではと思った。(歯科医師・29歳・東京都)

「やりたくない」を明確にしよう!



やりたいことばかりに注目しがちだけど、嫌なことを知ることも実は仕事を選ぶうえでは欠かせない。

仕事は1日の大半の時間を占めるから、やりたくないことにパワーを注ぐのは難しいからだ。

嫌なことは何なのか、正面から向き合うことで、自分への理解がもう一段階深まるはず。
 \ 先輩VOICE/

・やりたくないことを挙げていって、消去法で仕事を絞り込んでいった。(歯科衛生士・32歳・北海道)

・看護師になりたかったが、血を見るのが苦手だった。そこでほかの医療系の仕事を探した。(作業療法士・36 歳・福岡県)

②「本質的な目で見る」→優先順位を決める。

やりがい重視派



「人の役に立ちたい」「人を笑顔にしたい」など、やりがいは十人十色。

手応えがないと仕事を続けるのが難しいという人はやりがいを重視して。
 \ 先輩VOICE/

・やりがいがあれば、仕事を長く楽しめるはず!(臨床検査技師・24歳・静岡県)

・仕事を長く続けるには関心や興味をもっていることが大切だと思った。(薬剤師・34歳・茨城県)

職場の雰囲気重視派



最近、就活をする人たちの多くが重視するのが職場の雰囲気。

毎日通って過ごすところだから、ピリピリとした雰囲気は避けたいというのは当然なのかも!?
 \ 先輩VOICE/

・いい雰囲気だと自然と仕事へのモチベーションも上がる!(臨床検査技師・35歳・兵庫県)

・ギスギスとした雰囲気の職場(店舗)で過去にストレスをためこんで、つらかったことがある(涙)。(薬剤師・37歳・香川県)

休日休暇重視派



しっかりと休んでリフレッシュすることが、長く働き続けるためには大切。

仕事選びをするときには、どんな暮らしを送りたいのか?

具体的にイメージをしておくのがおすすめ。
 \ 先輩VOICE/

・今後生活していくうえで楽しく過ごせるかに重点をおいて考えた。自分にとっては、仕事だけでなく、趣味に使える時間があるかどうかも重要だった。(看護師・31歳・千葉県)

・私の場合、給料は生活できる範囲の金額があれば良くて、それよりもしっかりと身体を休めたり、自分の時間がもてたりすることのほうが大事。(理学療法士・31歳・山口県)

給料などの条件重視



働くうえで譲れない条件がある人は、職場選びで妥協しないように。

就職先を選ぶときにその条件をあきらめてしまったら、すぐに不満がたまってしまうのはこのタイプが多い。
 \ 先輩VOICE/

・給料が良ければ、多少の困難は乗り越えられる!(理学療法士・35歳・大阪府)

・生活の質を保持しながら、余裕をもって生きていきたいから給料も大切。(看護師・34歳・宮城県)

③「複眼的な目で見る」→体験を通じて視野を広げる。

データ出典:「医療従事者500人に向けてインターネット調査」を実施。 そのうち20代61人のデータだけを抽出した結果 クロスマーケティング調べ、実施期間:2023年10月10日~11日
自分の軸だけで仕事・職場探しをしていると、どうしても視野が狭くなりがち。

人から話を聞く、もしくは実際に職場を見学するなどして積極的に情報収集することで視野が広がれば、あらゆる角度から検討できるようになるはず。
データ出典:「医療従事者500人に向けてインターネット調査」を実施(複数回答)。 クロスマーケティング調べ、実施期間:2023年10月10日~11日
自分が最も優先したいことは人それぞれ。

自分の中でどの観点が一番大切かをしっかりと考えてブレずに会社選びをすれば、大丈夫!

医療系に限らず、「この仕事を選んで良かった」と言えるような天職をみつけるためには自分を知ることが先決。

自分の強み、弱みを掘り下げたうえで、仕事で譲れない条件を決める。

そのうえで情報収集をして、視野を広げて考えることを忘れないで!

From スタサプ編集部