夏の勉強の分かれ道、Dotch Dotch?一般選抜で頑張ってるきみへ

もうすぐ夏休み!

受験生だし勉強に集中したいところだけれど、夏休みって長い&自由すぎて、逆にどうすれば…。

志望校や性格をもとに自分に合った方法を選び、高パフォーマンスな夏にしよう。

この夏の過ごし方を、4つのパートに分けて紹介していくよ。

一般選抜で頑張ってるきみへ
推薦入試で頑張ってるきみへ
誘惑に負けたくないきみへ
先輩たちの体験談

今回のテーマは、「一般選抜で頑張ってるきみへ」。

「プラン」って簡単に言うけれど、何をとっかかりに、どう立てればいいの?

という疑問を解決していこう!

あなたはドッチ?勉強プラン 編

受験生の夏に、勉強計画は必須。

受験科目と形式に合わせて立てると、無駄なくちょうどいいプランの完成!

自分のタイプをチェック!

まずは自分のタイプを知ろう。

きみはどっち派?

<ざっくりコース>

比較的、受験科目や形式がシンプルだから、各科目とじっくりと向き合える。

苦手科目で受験するなら、夏休みでなんとか克服を!

こんな人に当てはまるよ。
☑︎受験科目が少ない人(3科目以下)
☑︎共テ・個別試験のどちらかを受ける人  
<細かくコース>

受験科目や受験方式が多いので、細かく整理しないと、全部こなせない!

綿密にプランを立てて、達成感を味わいながら進めよう。

こんな人に当てはまるよ。
☑︎受験科目が多い人(4科目以上)
☑︎共テ・個別試験の両方を受ける人  
自分に当てはまるコースを選んだら、プランの立て方を見ていこう。

4つのステップ(3合目、5合目、7合目、9合目)に分けて説明するよ。

「ざっくり」コースのプランの立てかた

■3合目 まずは現状把握

「苦手科目を最優先しよう」

受験科目や形式が少ないゆえに、苦手科目が足を引っ張ると、命取りに!

過去の模試などから苦手単元を洗い出し、最優先事項としてピックアップしておこう。
POINT
・「苦手科目」に時間を割こう
・特に苦手な「単元」からやろう  


■5合目 “やりきれる”予定を作成

週単位で予定へ落とし込もう

科目ごとの目標を週単位で設定。

そのためにすべきことを、プランへ具体的に落とし込もう(「問題集の第何章を解く」など)。



■7合目 休み方にも工夫を

90分サイクルで集中力キープ

人間の集中力は大体90分が限度と言われているので、90分勉強→15分休憩のサイクルで、じっくりと受験科目に取り組むのがオススメ。



■9合目 達成度の振り返り

寝る前の10分でどこまでできたか確認しよう

ざっくりコース、細かくコース共に、1日の振り返りはしておきたい。

予定を消化できないことが続くなら、プランを少しゆるめに。


「細かく」コースのプランの立てかた

■3合目 まずは現状把握

合否ボーダーから逆算しよう

やることが多くて混乱しがちだけど、目指すべきは入試で合否ボーダーを上回ること。

ざっくりコースが押さえる項目に加えて、合否ボーダーと自分の現状の開きを、具体的に把握。
POINT
・合否ボーダーまであと何点か把握しよう
・伸び代の大きい科目から優先してやろう  


■5合目 “やりきれる”予定を作成

1日単位でタスクを割りふろう

ざっくりコースの「週ごとの予定」を作ったうえで、1日単位でスケジュールを作成してみよう。

やりきれる量を無理なく割りふるのがコツ。



■7合目 休み方にも工夫を

予定は8割で細かく調整しよう

受験科目が多いとあれこれ手を出したくなりがちだけれど、予定は8割程度で組み、90分をめどに科目を変え、休憩をとろう。



■9合目 達成度の振り返り

寝る前の10分でどこまでできたか確認しよう

ざっくりコース、細かくコース共に、1日の振り返りはしておきたい。

予定を消化できないことが続くなら、プランを少しゆるめに。
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あなたはドッチ?得意or苦手 編

習熟度や入試科目は千差万別ゆえに、優先順位も人それぞれ。

先輩の体験談を読むと、自分に合った夏休みという壁の乗り越え方が見えてくる!
 

自分のタイプをチェック!

苦手科目に執着していると、ほかの科目がおろそかに。

でも得意科目も、どんどん応用力をつけていきたい。

このバランスの正解は?

「得意科目」タイプの対策法

得意科目の配点が大きいなら、どんどん伸ばす!

私立大学の一般選抜や国公立大学の二次試験で得意科目の配点が大きい場合、得意科目に注力するのも1つの手。

合格点に、より近づく方法を考えよう。

こんな人が当てはまる。
☑︎得意科目の配点が大きい
☑︎苦手科目の配点が小さい 
<先輩の声>

・得意科目は過去問から苦手を探る
得意な生物はひたすら過去問を解いていって、どのような問題が出るのかを把握し、その中であやふやだった単元を勉強し直した。
(ゆきさん・大学3年女子・経済・経営・商学系)

・問題集を何度も反復!
得意な理科系の科目の問題集を何度も繰り返した。
(もこさん・大学2年女子・薬学系)

・難問に毎日挑戦。
数学や物理の難問を毎日勉強した。
(モンブランさん・大学2年男子・機械系)

「苦手科目」タイプの対策法

苦手科目=伸び代と捉えて、この夏で基礎の見直しを。

時間がたっぷりととれる夏休みが、苦手克服の大きなチャンス。

伸び代が大きいので、苦手科目に時間を割いたという声が多かったよ。

こんな人が当てはまる。
☑︎受験科目に苦手科目がある
☑︎苦手科目の配点が大きい 
<先輩の声>

・重要事項は1冊の参考書に記入!
地理の基礎がほとんど固まっていなかったため、教科書やテキストの内容をすべて1冊の参考書にまとめた。
(しまさん・大学1年女子・医療・保健系)

・1日の半分は数学の苦手克服。
数学が苦手且つ、範囲が追いついていなかったので、1日の勉強時間の半分は数学に費やしていた。
(スピカさん・大学2年女子・経済・経営・商学系)

ちょっとヨユウがあるなら「両方」やる

自由になる時間が多い人の中には、「どちらも」優先した人がちらほら。

綿密なプランが必要だけど、長い夏休みだからこそできること。
<先輩の声>

・苦手科目は朝、得意科目は午後。
数学が苦手で、昼2時ぐらいまでずっと数学をして、得意だった英語はレベルの高い参考書や過去問などで演習を繰り返した。
(ゆーまさん・大学1年男子・経済・経営・商学系)

・交互に勉強して新鮮味を。
得意教科と苦手教科を交互に勉強することで飽きないように工夫していた。
(のんさん・大学1年女子・体育・芸術・音楽系)

あなたはドッチ?基礎or応用 編

自分のタイプをチェック!

ムリして応用問題に挑戦しても時間のムダだし、簡単すぎても意味ないし。

過去問も気になるこの時期、いつから何を始めるべき?

「基礎問題」タイプの勉強法

入試問題を解くには基礎力が必須。

夏休みでじっくり向き合おう。

基礎が疎かだと、秋以降に本格的に過去問に取り組むときに「手も足もでない!」なんて状況に陥る可能性が。

基礎力がつくと、自然と応用力も伸びていくよ。

こんな人が当てはまる。
☑︎共通テストを受験予定
☑︎苦手な科目がある 
<先輩の声>

・高1からの参考書を何度でも。
変に応用問題に手を出さず、基礎徹底を常に意識し、高1からずっと使っていた参考書をやり込んだ。
(komaさん・大学4年男子・社会・環境情報系)

・基礎問題と単語に集中。
夏休み中に過去問は勉強できなかった。
数学はチャートを何度も解いたり漢文や古典は単語集を見た。
(ずーさん・大学3年女子・外国語系)

「応用問題」タイプの勉強法

志望校の出題傾向に合わせて挑戦しよう!

記述問題が必ず出題されるなど、志望校の出題傾向が明確な場合は、それに合わせた対策を取ることも有効。

基礎力が固まっている教科から、応用問題に取り組んでみよう。

こんな人が当てはまる。
☑︎個別試験の配点が大きい
☑︎得意科目の配点が大きい 
<先輩の声>

・応用の割合をだんだん増やす。
序盤で全科目の基礎を完璧にして、中盤からはもう一度基礎を確認しつつも応用問題の割合を増やすようにした。
(るんさん・大学1年女子・法学・政策系)

・目標へ向けステップアップ。
志望校を固めた時点で赤本を1年分解いて目標地点を明確にし、そこに近づけるイメージで基礎問題、応用問題と解いていった。
(ねぎさん・大学1年女子・人文系)

「両方」やるのもアリ

苦手科目と得意科目に合わせて、両方やったという先輩も!
<先輩の声>

・科目ごとに無理ないレベルを。
苦手科目は共テの過去問をひたすら解いていた。
得意科目は難関大学の問題も解いていた。
(かさん・大学4年女子・科学・物質工学系)

・得意科目は過去問で応用力養成。
苦手な数学は基本問題しか解かなかった。
得意な社会科目や国語は過去問を中心に応用問題に対応できるように勉強した。
(あいさん・大学2年女子・人文系)

学校はないし、友達の志望校はバラバラだしで、孤独になりがちな夏の受験勉強。

これを読んで、「みんな頑張ってる!」と前向きな気持ちになってくれたらうれしいな。

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Text•Edit / Kokoro Maeda
Illustration / Keiko Sootome
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※記事内のデータとコメントは2024年4月5日〜4月6日に実施した大学生、専門学校生300名が回答したアンケート((株)アイブリッジ調べ)および電話(オンライン)取材によるものです。