高校生が主役! 「甲子園」と名がつくイベント増殖中!

「甲子園」といえば、夏の高校野球。高校球児が懸命にプレーする姿は「青春」の代名詞であり、毎年数々のドラマが生まれている。甲子園での活躍を機に、一躍全国区のヒーローとなった選手も数多い。この「甲子園」の輝かしい歴史と抜群の知名度にあやかって、今「甲子園」と名がつくイベントがおおはやりである。
基本的に、参加するのは高校生。何名かのチームで登録し、チーム対抗で何かをテーマに競い合うパターンが多い。この「何か」の部分が実に幅広く、ユニークなのである。

 

なかでも近年全国区の話題性があり、参加者も多い「甲子園」をいくつか紹介しよう。

 

★毎年愛媛県松山市で開かれる俳句甲子園
5人一組のチームで参加。俳句のできばえだけでなく議論による俳句の観賞力を競う。1998年スタート以来、徐々に参加校が増え、2004年度から地区予選制度を導入。

 

★自分のデザインした服で競うファッション甲子園
3人一組で参加。2001年にスタートして以来、毎年青森県弘前市で開催されている。デザイン画で応募し、入選したチームが8月のファッションショー形式の最終選考会に臨む。

 

★世界に一つしかないスイーツを作るスイーツ甲子園
3人一組で参加。決められたテーマから発想したスイーツを作り、書類審査、地区予選を勝ち抜いた8チームが東京・お台場のフジテレビで決勝大会に出場する。優勝チームの賞品はパリ研修旅行。

 

ほかにも4人一組でディベートの日本一を競う「ディベート甲子園」、模擬人工衛星やモデルロケットを作って飛ばして技術力などを競う「宇宙甲子園」、工夫を凝らした商品の展示・売り方などを競う「商い甲子園」、全国の農業高校の実習田で育てられたお米の品質を競う「お米甲子園」などなど、本当にバラエティー豊かだ。

 

普段あまり表舞台に出ることのない高校生たちが、華やかな舞台に立って、実力を競い合う。そのさまは高校球児に負けないくらい青春そのものだ。

 

高校生活は予想以上に短い。何かに一生懸命取り組めば、結果はどうあれその思い出が、生涯にわたって、君を励ましてくれるかもしれない。心の友に出会えるかもしれない。
今しかできないこと、今だからこそできる何かに打ち込むことのスペシャル感が「甲子園」という言葉に凝縮されている。さあ、君も気になる甲子園を目指してみては?