【高校生利用調査】スマホ所有率55%、SNS1位「LINE」
リクルート進学総研が「高校生のWEB利用」に関する調査結果を発表した。2013年調査の結果は過去調査から大きく動いたが、こうしためまぐるしいデジタル環境の変化は、高校生のみんなも実感するところだろうか。いくつかデータをピックアップしてみよう。
■スマホ所有率55.0%。2年間で3.7倍に
まず目立つのはスマホ所有率の急伸だ。2013年はスマホ所有率は2年前の約3.7倍である55.0%となり、携帯電話(従来型)の所有率(46.4%)を抜いた。
所有率からほとんどの高校生がスマホか携帯電話を所有しているようだが、みんないつから持ち始めたのだろうか。調査によると、初めて携帯電話・スマホを所有した平均年齢は13.9歳。早い時期から所有する人もいるが、ボリュームゾーンは「15歳」(40.0%)で、高校入学を機会に購入する人が多いようだ。
■利用しているSNSサイト ~1位「LINE」、2位「twitter」
スマホ、携帯電話、パソコンそれぞれの利用状況をみると、スマホの使い方は携帯電話よりもパソコンに近いようだ。携帯電話は「メール」「電話・チャット」がメインだが、スマホとパソコンは「調べもの・情報収集」「動画鑑賞」「コミュニティサイトへの参加」など幅広い。
いわば「手の中のパソコン」と言えるスマホの普及により、コミュニティサイト(SNSサイト)の利用も進んでいるのだろう。そんなSNSサイトの利用率トップは「LINE」(52.8%)だ。2位は「twitter」(50.4%)、3位は「Facebook」(27.0%)と続く。
前回と比べると大きく変化している。前回トップの「twitter」は利用率が横ばいで、前回調査対象外だった「LINE」にトップの座を明け渡し、2位に後退。前回2位だった「mixi」、3位だった「GREE」は大きく減少している。高校生の利用サイトの移り変わりの速さは大人以上!?
■LINEの友達は59.2人、twitterのフォロー数は214.5人
利用率からすると1人で複数のSNSサイトを使っているのだろうが、それぞれどのような使い方をしているのか見てみよう。
まず、LINEの利用目的は「友人・知人とのコミュニケーションツールとして」(69.0%)が突出。交流している「友達」の平均人数は59.2人で、その7割以上が知り合いだ。
また、「twitter」の利用目的は「暇つぶしとして」(51.8%)、「最新情報の入手先として」(50.6%)が多い。フォローしている平均人数は約215人、フォローされている平均人数は約190人。そのうち知り合いの割合はそれぞれ1割強にとどまっている。
「LINE」でリアルな友達と会話し、暇つぶしに「twitter」で幅広くから情報収集――これが高校生の典型的な使い方のようだが、みんなはどうだろうか?
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スマホで手軽に使えるSNSサイトは、人間関係のトラブルの原因になったり、見知らぬ人との危険な出会いを招くなど、注意が必要だ。一方で、7月に山口県萩市で大雨による多くの被害が出た際、高校生同士がLINEで川の氾濫情報を交換し迅速な避難につながったという例もある。きっとこれからも次々と登場する新しいデジタル機器やサービス、上手に使いこなしてきたいものだ。
出典:「高校生のWEB利用状況の実態調査2013」リクルート進学総研調べ」
【調査概要】調査期間:2013年6月28日~7月1日/調査方法:インターネット調査
/調査対象:全国の高校生/集計対象数:800人