病院に併設されている小児リハビリテーション施設で働いています。子どもの発達特性に合わせた遊びやグループ活動、一人ひとりの特性に合わせた個別リハビリなどを行っています。ご家族のニーズに沿ってリハビリの内容を考えることが多いのですが、何よりもまず子どもたちがリハビリを楽しんでくれることが大切。その子のタイミングに合わせた対応ができないと、ときにはリハビリが途中で止まってしまうこともあり、タイミングの難しさを痛感することもあります。でもリハビリを重ねるうちに、表情が豊かになったり、発語が増えるなど、子どもたちの成長を実感できると本当に嬉しい! 大きなやりがいを感じられる仕事です。
同居していた曾祖母が病気の後遺症で車椅子を使用していたので、福祉の仕事には漠然と興味を持っていました。私が高校生の頃、4つ上の姉が作業療法士を目指して東京福祉専門学校に通っていたのですが、姉が学校で習ったマッサージを曾祖母に施すと、症状が軽くなるんです。それを見て作業療法士の仕事に興味を持つようになりました。調べていくうちに、作業療法士は子どもや高齢者など幅広い年齢層の方々と接する仕事であることもわかり、将来の目標に。学校選びの際には、作業療法士としてイキイキと仕事をする姉を見ていると、「姉の通っていた学校なら間違いない!」と思い、私も東京福祉専門学校に進むことを決めました。
学生時代は、高齢者施設や保育園などの実習に参加する機会がありました。在学中から幅広い年齢の人たちと関わることで、作業療法士の活躍の場の広さを実感。仕事の選択肢の幅も広がりました。また私は1年次から「放課後デイサービス」でアルバイトをしていたのですが、これも東京福祉専門学校の先輩が紹介してくれた仕事なんです。授業でインプットしたことをアルバイト先でアウトプットすることで、学びへの理解がより深まり、現場感覚も身につけることができました。他にも自分たちで自助具を考えて制作するなど、専門学校での学びはすべて将来の現場に直結するものばかり。現場をよく知る先生方の指導もとてもわかりやすかったです。
第2北総病院附属小児リハビリテーション 事務所かざぐるま 勤務/作業療法士科/2019年3月卒/現在の職場を選んだのは「お子様を長時間お預かりすることで、より生活に近いリハビリができる施設だったから」と語る古川さん。保育士などの専門職と相談しながら、子ども一人ひとりにとって楽しく効果的なリハビリの実施に取り組んでいる。趣味はアニメ鑑賞。「もちろん仕事は大好きで、今は仕事第一の毎日を送っていますが、仕事を離れて楽しめる趣味があるとプライベートも充実します。そうやってリフレッシュすることが仕事へのモチベーションにもつながると思うんです」。