光であらゆる世界観をつくり出せることが照明の仕事の魅力だと思っています。例えば、ドラマでは、朝の時間帯に夜のシーンを撮ることがあります。それはまさに照明で夜の世界をつくり出しているからこそ可能になるんです。本当に光の世界は面白いと思います。また、全国に流れる番組のエンドロールに自分の名前が載ることもうれしいですね。
高校生の頃に行ったアーティストのライブで、照明で四季を表現していたんです。同じステージなのに、4つの季節がまったく違う雰囲気で、照明はこんなに異なる世界をつくり出せるのかと感動したことがキッカケです。進学時は、まだ照明の中で何をやりたいか決められずにいて、東放学園ならライブとテレビの照明の両方を学ぶことができるということで入学を決めました。学校に照明専用スタジオやテレビスタジオがあり、勉強しておいてよかったと思うことが多いです。東放学園山中湖セミナーハウスに泊まりがけで野外ライブステージの照明を仕込んだり、「テレビ照明実習」の授業で自分がプランした照明をみんなで仕込んだことも楽しい思い出です。
現在、『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)、『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~』(スカパー!)のライティングディレクターとして照明プランを考え、仕込みや調整、収録にも立ち合います。『バズリズム02』(日本テレビ系)ではオペレーターとして調光卓を操作しています。また、『それってパクリじゃないですか?』などのドラマにも参加しています。ドラマの現場は3カ月ほどつきっきりになるので、普段の仕事に比べて音声やカメラといったほかのセクションの方と話す機会が多く、演者さんとも近いんです。チーム一丸となって仕事をしていく面白さ、楽しさがあり、これからもっと挑戦したい分野です。
(株)共立ライティング 勤務/照明クリエイティブ科/2020年卒/テレビ照明スタッフとして、『嗚呼!!みんなの動物園』、『バズリズム02』、『DayDay.』、『それってパクリじゃないですか?』など日本テレビ系の番組を幅広く担当。「テレビなどをとおして、自分が手がけた照明を両親や友だちに見てもらえるなんて、照明スタッフでなければできないこと。大変なこともありますが、照明の仕事の現場は、華やかで楽しいですよ。ぜひ一緒に仕事しましょう!」と後輩たちへメッセージを送ってくれた。