キャビンアテンダント(CA)として、国内線ではプレミアムクラス、国際線ではビジネスクラスを担当しています。より高いサービスを求められるクラスを担当しているため、お客様が搭乗された後は、すぐに服装などを確認し、旅の目的がビジネスなのかレジャーなのかを見極めるようにしています。なぜならフライト時間が長い国際線の場合、お客様の目的によってお声がけのタイミングなどが異なるからです。またファーストコンタクトによって、お客様のタイプを迅速に判断し、接し方も変えるようにしています。限られた時間、空間の中で最上のサービスを求められるCAの仕事だからこそ、お客様一人ひとりに寄り添った対応を心がけています。
お客様と接していると、お客様の出身国による違いを実感することがあります。例えばヨーロッパのある国のお客様は自分の意見をはっきりと伝えられる方が多く、先輩からも同様の話を聞きます。そのため、その国のお客様が多くご搭乗される便のビジネスクラスでは、お食事の際も「前菜は和食で、メインは洋食に」といった細かいリクエストをいただいたりすることがあります。乗務する便によって、その国の文化や国民性を感じられることも国際線の魅力かもしれません。
国内線の乗務で羽田空港に向かう際、離陸直後に急病人が出たことがありました。搭乗する際に少し体調が悪そうなお客様だったため注意していたのですが、みるみる具合が悪くなってしまったのです。当時の私はまだ経験が浅く、どう対応したらよいのかわからず、すぐにベテランの先輩に報告しました。お客様に水をお渡ししたり、体温をチェックするなど、先輩がてきぱきと対応する姿はとても勉強になりました。入社してから数年が経ち、私も今は後輩たちの指導に携わることも多くなりました。あのときの先輩のように、私も後輩たちのお手本になれるよう、日々学びを欠かさず、臨機応変な対応ができるCAとして成長したいと思っています。
全日本空輸株式会社(ANA)勤務/国際エアライン科 キャビンアテンダント専攻/2019年卒/JCFLには特待生として入学。卒業後は、CAとして全日本空輸株式会社(ANA)に入社。研修を経て、入社1年目から国際線も担当している。ビジネスクラスの担当資格も8ヶ月で取得した。「入社後の研修も資格取得も大変でしたが、その分早くからいろいろな経験を積めることが大きなメリットだと思います。JCFL時代にはTOEIC(R)のスコアが315点もアップし、810点まで伸びました。CAは英語力が必須なので、私にとって大きな自信になりました」。