現在、私は調理師として結婚式場でコース料理やカフェレストランの仕込みや盛り付け、キッチン内のスケジュール管理などを行なっています。結婚式場としてだけでなく、普段はカフェやレストランとして営業しているので、京都の有名料亭出身のシェフによる和をベースとした創作フレンチを毎日多くのお客様に楽しんでいただいています。この仕事の一番の魅力は、自分が思い描いた料理が形となり、お客様に提供されるところです。自分のセンスや技術を駆使して生み出した料理を、実際にお客様に召し上がっていただき、それを「美味しい!」と評価されることが何よりの喜びです。
私には、姉が3人います。その3人の姉がそれぞれ料理の道に進み、働く姿を目の当たりにして興味と憧れを抱いたのが、この道を目指したきっかけです。身近にライバルがいるので、いつも良い刺激を受けています。特に同じ専門学校を卒業した姉に対しては、「負けたくない!」という気持ちをとても強く持っていました。学生時代は、何か姉とは違う足跡を学校に残したくて、自分に向いている「大根の桂むき」を2年間練習し続け、卒業時には5mを超える歴代最高記録を大幅に更新する事が出来ました!将来は3人の姉と共にお店を出すことが大きな目標になっています。
普段仕事をしている中で、意識していることは「コミュニケーション」です。直接お客様に接する機会が少ないキッチンスタッフであっても、調理師同士のコミュニケーション不足によって、大きなミスを引き起こしてしまうことや、時間のロスを招いてしまうこともあるからです。なにより、職場の雰囲気を良くすることは、働きやすさにもつながると思うので、私は積極的にコミュニケーションを取っています。ただ料理ができればいいというだけでなく、「より良い料理人」として活躍していくためには円滑なコミュニケーション能力は必須だと思うので、学生時代から意識してみるといいかもしれません。
学生時代で印象に残っているのは、「学生レストラン」です。実際にお客様を入れてレストランを運営する調理師本科ならではのカリキュラムです。私は、総支配人を担当しました。とても大変でしたが、職場全体を見る力やより良い接客の仕方、どのようにしたらお客様に喜んで頂けるかを常に考える力を身につける事ができたと思います。
また、だし巻き卵を上手く巻けず苦戦していた時に、違うクラスの子が動画を撮ってくれてアドバイスしてくれたのも良い思い出です。みんなで励まし合いながら料理の練習に取り組んできました。自分1人ではここまで頑張り続けれなかったと思います。そんな同じ志を持った仲間が見つかるのも学校の魅力だと思います。
株式会社aedam PincoPicon勤務/調理師本科 卒/2019年卒