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調理師のズバリ!将来性は?

調理師のズバリ!将来性は?

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多くの調理師が働く外食産業は景気に左右されやすく、金融危機、人口の減少や高齢化、などにより低迷していましたが、依然として約25兆円という巨大な市場規模を維持しています(一般社団法人日本フードサービス協会)。またここ数年は、景気回復への期待や外国人観光客の増加などにより市場規模はわずかですが、増加傾向にあります。外食産業に欠かせない調理師は、今後も必要とされていくでしょう。また、ユネスコの無形文化遺産に登録された和食には、世界的にも注目が集まっており、和食分野の若手調理師への期待も高まっています。最近では、食べることや食事の大切さを子どもたちに伝える、食育の担い手としての役割も増えています。

外食産業の一部はやや上向き

「公益財団法人 食の安全・安心財団附属機関 外食産業総合調査センター調べ」によると、外食産業の市場規模は、1997年の約30兆円をピークに減少傾向にあります。しかし直近では、「一般社団法人 日本フードサービス協会 令和元年(2019年)年間結果報告 外食産業市場動向調査」によると、2019年はファストフード、ファミリーレストラン、ディナーレストラン、喫茶店の売上はは前年を上回り、パブ・居酒屋のみ11年連続で売上が数%下回るという結果が出ています。しかし、人が生きていく中で「衣・食・住」の食を抜くことはできません。苦境に陥ることがあっても、もう少し耐えればまた上向きになるでしょう。

多様な料理ジャンル

日本ほど多彩な食が楽しめる国も少ないでしょう。日本料理や寿司・そば・うどん・ラーメン、中国料理にフランス・イタリアなどの欧米料理、エスニック料理にアフリカ料理…。日本にいて食べられない料理はほとんどないと言えるほどです。どんなジャンルの料理でも調理師は必要とされます。また自分オリジナルの創作料理を作るという道もあり、活躍の場は広くあります。

注目度の高い和食とオーガニック

ヘルシーな食事として欧米などで人気のある和食ですが、ユネスコの無形文化遺産に登録され、注目度が増しています。しかし、調理師志望者の多くは西洋料理で和食志望者は少ないのが現状です。未来の和食の担い手として、若い調理師に期待が寄せられています。さらに、食の安全安心に対する声が高まり、化学肥料・農薬を使わずに食材を育てたり、保存料・着色料などの化学的な添加物を使わずに調理するオーガニックへの注目が、さらに高まっていくと考えられます。オーガニックの正しい知識と対応能力についても、学んでおくとよいかもしれません。

食育の大切さ

食育とは、日本の食文化や毎日の食べ物が自分の健康な体作りにいかに大切かなどを教えていくものです。外部の学校などから依頼されて、話をする場合もあります。小さな子どもたちにわかりやすい言葉で、時には笑わせながら楽しくおもしろく伝えていくことは簡単ではありませんが、今後の調理師に求められる仕事の1つです。

出典

外食産業市場規模推移(公益財団法人 食の安全・安心財団附属機関、2020年8月公表)
http://www.anan-zaidan.or.jp/data/

令和元年(2019年)年間結果報告 外食産業市場動向調査(一般社団法人 日本フードサービス協会、2020年1月27日公表)
http://www.jfnet.or.jp/files/nenkandata-2019.pdf

取材協力・監修

上杉大介※2020年8月26日更新

調理師。株式会社杉六 代表取締役。高校卒業後、調理専門学校を経てホテル・居酒屋・懐石料理店等の様々な飲食業種で修行。調理技術と共に接客経営業務も経験後、2006年、28歳で独立開業。2011年、株式会社杉六設立。現在も「食(和食)」「お酒(日本酒・焼酎)」全て国産にこだわった業種を展開中

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