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調理師と似ている仕事との違いは?

調理師と似ている仕事との違いは?

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調理師にはさらにワンランクアップした「専門調理師・調理技能士」という国家資格があるのを知っていますか。将来のキャリアアップを目指すうえでも、ぜひ知っておきたい資格の一つです。では、どのような資格でどうすれば取得できるのか、取得するメリットと合わせて詳しく紹介します。

専門調理師・調理技能士とは?

専門調理師・調理技能士とは、より高い専門技術・技能と知識をもっている調理師であることを国が認める調理師の上位資格です。食文化の発展や改善、調理師のさらなる技術・技能向上などを目的に、社団法人調理技術技能センターが1982年に創設しました。
一定期間の調理師経験を積んだうえで「調理技術技能評価試験」を受けて合格すると、厚生労働大臣より専門調理師・調理技能士の称号が与えられ、調理師専門学校の教員資格も取得できます。管轄する法律の分類上、資格としては2つ(専門調理師と調理技能士)に分かれていますが、試験に合格すると両方同時に取得できるため、事実上は一つの資格とみなされています。

▼国家試験「調理技術技能評価試験」の受験資格・試験内容
【受験資格】
・実務経験8年以上で、そのうち調理師免許を有していた期間が3年以上の者
・厚生労働大臣指定の調理師専門学校で、1年以上調理に関する学科を修めた卒業者で、実務経験6年以上、そのうち調理師免許を有していた期間が3年以上の者
【実技試験内容】
・6つの料理区分(すし料理、中国料理、給食特殊料理、日本料理、西洋料理、麺料理)のなかから1つを選択
【学科試験内容】
・各料理区分共通問題/食品衛生および公衆衛生、食品および栄養、関係法規、安全衛生
・料理区分別専門問題/調理一般、調理法、材料

専門調理師・調理技能士になるメリット

では、専門調理師・調理技能士の資格を取得すると、仕事をするうえでどのようなメリットがあるのでしょうか。
・知識、経験、技能に優れた調理師として、より専門的でレベルの高い調理を担当することができる。
・料理長やシェフ、調理場の主任や責任者など、リーダー的なポジションに就ける可能性が高まり、キャリアアップにも優位となる。
・転職する際も、調理師の上位資格をもっていることがアピールポイントになり、給与・待遇面でも優遇されやすい。
・調理師専門学校の教員職、若手調理師の指導・育成、地域の子どもたちの食育活動といった教育分野や、国内外の食文化・業界にかかわる啓発・振興活動など、食全般に関する幅広いジャンルの仕事に携われる。

このように専門調理師・調理技能士には、さまざまな面で大きなアドバンテージがあり、社会からも多様なアプローチが期待されています。調理技術技能評価試験は平均合格率60%前後とハードルは高いですが、だからこそ挑戦しがいもあります。将来、調理師の経験を積みながらスキルを磨き、ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。

取材協力・監修

上杉大介※2020年8月26日更新

調理師。株式会社杉六 代表取締役。高校卒業後、調理専門学校を経てホテル・居酒屋・懐石料理店等の様々な飲食業種で修行。調理技術と共に接客経営業務も経験後、2006年、28歳で独立開業。2011年、株式会社杉六設立。現在も「食(和食)」「お酒(日本酒・焼酎)」全て国産にこだわった業種を展開中

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